北海道

2011年8月31日 (水)

琥珀色のロマン

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お酒のなかでもウイスキーって硬派で男の人のもののイメージがあります。

アイルランドが発祥で樽でゆっくり熟成し、男の人がひとりでグラスを傾けている…

お酒を飲まないのでまったく無知な私のなかの印象です。

北海道の余市にあるニッカウヰスキーの余市蒸留所を訪れた時、琥珀色の美しいとてもロマンティックな飲みものに魅せられてしまいました。

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ニッカウヰスキーは、日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝が明治の頃スコットランドに留学し学び、スコットランドに似た厳しい寒さに包まれ良質な水が湧く余市に設立した蒸留所。

火入れ、乾燥、手作りの樽まで、ひとつひとつの工程や設備、すべて熟練の職人さんの手による結晶であることがわかります。

作り手の人のロマンと情熱の結集、ウイスキーっていきもののようなんですね。

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そして、もうひとつの琥珀色のロマンは創業者の竹鶴政孝氏とスコットランドに留学した時に恋に落ち結婚したリタ夫人との物語。

ふたりの熱意の実りが魅力的なウイスキーを次々と生み出していったんですね。

ラベル、キング・オブ・ブレンダーズは樽にも刻印されています。

ひとつひとつのものにも物語が宿っていて、ウイスキーをより豊かなあじわいにしてくれます。

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伝統的なスコットランドのパブをイメージしたウイスキー倶楽部では、50種類のウイスキーが並んでいました。

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そんなことを巡った後でのグラスは格別 ♪

またいつか訪れてみたいので、私の忘備録でした。

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ニッカウヰスキー余市蒸留所 余市郡余市町黒川町7-6 0135-23-3131

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2011年8月28日 (日)

サッポロビール博物館

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暑い日は喉が鳴る、泡おいし~ ♪

下戸の私でもいけるか・も、とアルコールフリーのグラスを傾け、気分だけ一杯!の昼さがり。

サッポロビール博物館を見学した後でのことでした。

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博物館では、国内独自のビールを、の強い思いから北の大地で重ねられたビール作りの軌跡が辿られています。

原材料さえもが手に入らない戦時中でのビール作りにとっての危機的窮地、戦後の経済成長とともにビールが人びとの日常生活に溶け込んでいった様子も知りました。

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竹久夢二のような大正ロマン感じるポスターから現在までのポスターがずらりと並んだ部屋も。

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ビールの原材料のホップって蔓性の植物なんですね。

生育がよい時は1日で30センチ以上も伸びることもあるとか。

博物館のれんがの建物に蔦葉を伸ばし、小さな緑の実をぎっしり結んでいました。

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サッポロビール博物館 札幌市東区北7条東9-1-1

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サウンド・オブ・ミュージック

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函館の青い空のもと訪れた聖ミカエル像の立つトラピスチヌ修道院。

明治31年にフランスから派遣された8名の修道女により創立された日本初の女子修道院だそうです。

学校の建物のようなそびえたつ城塞のような壁の向こうへは行けません。

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バター飴やクッキー、手作りジャム、ロザリオ、キャンドルなど修道女の方の手仕事のものが売られている礼拝堂、売店で、城壁の向こうでの厳かで規律正しい暮らしを想像するのでした。

すぐに思い描いたのは、映画「サウンド・オブ・ミュージック」。

マリアが駆けまわったような広い広い野山があり、その畑で果実を収穫し、ジャムを作り、クッキーを作り、お祈りの捧げ…

聖テレジア像を見返りながら、城壁の向こうの生活を思い描きました。

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トラピスチヌ修道院 函館市上湯川町346

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旅の記憶

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旅に出るとカメラたのし ♪

カメラのレンズを向けた旅の記憶です。

北海道庁旧本庁舎の庭は睡蓮浮かぶ翠。

ベンチでくつろいだり池の縁で遊んだり、街中の小さなオアシスのような空間でした。

「赤れんが」の名で親しまれている旧庁舎は、明治21年に建てられたドームをのせたアメリカンネオバロック様式のれんが造り。

遠くから眺めると安野光雅さんの絵本のヨーロッパの街並みに入り込んだような端正でかわいらしい雰囲気の建物は、近くに立ってみるとどっしりした威風堂々とした風格です。

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切り妻屋根の真ん中に見える星は開拓の印だそう。

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積み上げられたれんが、カーヴィーな石の窓外…建物の外観、ひとつひとつから明治の香りが立ちのぼってくるようです。

どこから眺めても絵のような景色、レンズをあちらからもこちらからも向けてみたくなりました。

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アーチを描くガラス窓から覗く緑の街、タイムスリップしたように目に映りました。

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旧北海道庁舎 札幌市中央区北3条西6丁目

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2011年8月21日 (日)

夏の村・蒼い海へ~その2~

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そびえ立つ黒々した火山岩や切り立った山岩のトンネルをくぐる積丹半島の海に浮かぶような海沿いの道をぐるりとまわり、神威岬の上で。

紺碧の水平線と海、空をのぞむ雄大な景色、両手を広げてびゅうびゅう風を受けると気持ちよさよ!

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岬に登る道すがらのお寿司やさんでいただいた雲丹どんぶり。

とろけるようにあまく臭みのない雲丹、いくらでもするする入ってしまうおいしさ♪

箸を進めても進めても雲丹、こんな雲丹のどんぶりいただいたのは初めてでした。

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夏の村、蒼い海へ~その1~

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札幌の左上に位置し、日本海に向かい突き出るかたちをした積丹半島。

名前の由来はアイヌ語のシャクコタン、夏の村の意味に由来しているそうです。

そんなことを伺い初めて目にした北の海は、夏の蒼。

目にしみるような美しい紺碧にずっと息をのみっぱなし!

白い波が荒波を立て、渦を巻き押し寄せる海のすぐ横が道路です。

道路は岸壁をくりぬいたような岩肌が剥きだしの間を縫うように、黒々とした火山岩の切り立ったなかを進みます。

打ち寄せる波のすぐ真上に立ってみたら、すごい轟き、あまりのすざまじさに足がすくみました。

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美しい海は豊かな海の幸を届けてくれニシン漁などに沸いた街は賑わったそうだけれど、この荒々しい自然を前にすると畏怖を覚えるほど。

ところどころにこぢんまりした海水浴場もありました。

アイヌ語のシャクコタン(夏の村)の名前は、短い夏にだけ出会うことのできる蒼い海の美しさを謳ったんだろうな。

名前と景色がひとつになり、心に深く刻まれたひと時でした。

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2011年8月20日 (土)

自分へ、そしておみやげ

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函館山の頂の売店に小さな郵便ポストと切手のお店が出ていました。

原田泰治さんのふるさと心の風景・北海道のシートを見つけ、さっそく自分の通った街や景色がないか眺めてみます。

小樽の「運河の春」、稚内の「冬眠」、石狩「まきば」、美瑛町「大地の花」、阿寒郡鶴居村「タンチョウ」、白糠郡白糠町「白糠線」。

のどかな田園風景、通ったり足で踏みしめたのはみっつだけ。

北海道広し。

どんな便箋に貼ろうかな~ ♪

息子が手に取ったのは、北海道の生物シリーズです。

クリオネ、タンチョウ、ゴマアザラシ、エゾシカ、エゾモモンガ、エゾユキウサギ。

この中で見たのはふたつ、水族館ででした。

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北海道の地図のキーホルダーは、ローマ字の名前と日付、Mt.Hakodateという字入りです。

字を10秒で彫り上げる鮮やかなおじさんの手つきに見とれ、息子が自分のおこずかいで買っていました。

函館はどこ?とおじさんに聞かれ、いちおう足辺りを指していました。

とっさにう~ん、と考えたのは私の方でした(汗)。

ふたつのとんぼ玉は息子が本町のレンガ倉庫のお店で作りました。

おばあちゃんにはうーんとゴージャスなネックレスにして、おじいちゃんには携帯ストラップにしてプレゼントするそう。

おみやげ持って新幹線に乗るのを心待ちにしている週末、、、

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2011年8月19日 (金)

夜景

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宝石を散りばめたような景色に感動、うっとり、ため息、の夜でした。

函館山の頂からは星屑の洪水のような景色がすぐ眼下に、まばゆいほどです。

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一昨年はイカ釣り船の漁り火がいく艘か墨絵の上に浮かび、それはとてもロマンティックな画を見るような風景でした。

今夏は目にすることができず、ちょっと残念。

昼と夜、なんて表情が豊か、と感嘆しながらゴンドラで山を下りました。

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大パノラマビューを描く?

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向こうは津軽海峡、函館湾の輪郭が海に浮かびます。

湾の描くカーヴ、きゅっとくびれた美しい腰ラインのよう。

函館山の展望台から眼下を見下ろしました。

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四方をのぞめば、それぞれ表情豊かなパノラマビュー。

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船が水に線を引いてゆく景色を、夢中で連写したのは息子です。

ダイナミックな美しいカーヴィーな腰ラインに魅せられシャッターを切ったのは家人。

展望台の上では、カメラが争奪戦です。

空と海、湾、街の織りなす雄大な景色を自分のキャンバスに描いてみたくなるのでしょうか?!

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私はこんな風景をパチリと撮りました。

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2011年8月18日 (木)

坂の街

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函館、ちょっと頑張って登った勾配の坂道。

八幡坂のいちばんてっぺんに立てば、眼下に広がるのは元町の港。

がたんがたんという音とともに時々横切ってゆくのは路面を走る市電です。

立っている目の前の木々の緑の向こうは、函館ハリストス正教会の白亜の建物、赤い三角屋根がのぞきます。

と眺めているとガラン、ガランと教会の鐘が鳴り始めました。

坂の街歩きは、異国情緒をあちらこちらに感じます。

外国との玄関口として、漁港として、栄えた賑わいが耳を澄ませば聞こえてきそう。

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港の方、元町に下ってゆくと明治時代に旧金森洋物店により建てられた赤レンガの倉庫が軒を連ねます。

倉庫内は雑貨、おみやげものやさんや食べ物やさん。

ここへは息子のリクエストでやって来ました。

どうやら自分でプレゼントを作りたいようで(誰へ?!)、、、

船の頭すれすれの橋の下を、クルージング船が行き交う景色を眺めているうちに日が暮れてゆきました。

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