京みやげ・おもたせ

2012年5月25日 (金)

5月は豆ごはん ♪

106 

点邑さんの月替わり弁当、5月は豆ごはんです。

風薫る新緑の季節がぎゅぎゅっと詰まったお弁当。

あじ加減が好みでほくほく頬張る豆ごはんは、季節をいただけるしあわせ ♪

105

ふわりとした食感とだしのあじの効いただし巻き卵(これ大好き)、鴨ロース、こしあぶらの天ぷら、よもぎ麩の田楽、万願寺唐辛子、海老…

102_3

すごく贅沢な気分にしてくれるお弁当。

どこまで歩いても気持ちよくて、薫風に夜になっても吹かれていたくて、そんな夜にみんなでいただいたごはんです。

100

点邑 京都市中京区麩屋町通三条上る 075-212-7778

美豊ホームページhttp://biho.life.coocan.jp/

|

2012年2月15日 (水)

初午の頃に

091

2月最初の午の日である初午。

今年は節分と同じ日の2月3日でした。

そんな初午の頃、馬が描かれたお茶碗にほかほかの白いごはんを盛りました。
(お茶碗はたぶんお薄用のものだと思う、手塚祥堂陶苑さんのもの)

馬が戯れる絵は仔馬の季節へびゅんと連れて行ってくれ、食卓を春色に染めてくれます。

御所西の「こと路」のちりめん山椒をたっぷりと盛ると、香ばしいにおいがいっぱいに広がります。

口当たりのよい小さめのじゃこがあっさりした味で炊き上げられ、さらさらとごはんがすすむ!

緑が鮮やかな実山椒がぴりりとよいアクセント。

全体にさっくり混ぜおむすびにしていただくのも、わが家の人気のいただき方です。

春の馬の頃に開きたくなるのは、宮本輝著「優駿」。

北海道の小さな牧場に名馬の天命を受けて生まれますようにという願いのもと生まれたオラシオン(スペイン語で祈りの意味)。

ヨーロッパの家系図を辿り、その掛け合わせは賭けとロマンをはらんだサラブレット。

いけ!オラシオン!とページをめくる手に思わず汗握ってしまう。

本を開いていると、若葉の香りが頬をなで、風の申し子のように速く、嵐のように激しく駆け抜ける風景が広がるようです。

同時に思い浮かべるのは、いくどか目の前で観戦したオグリキャップと武豊騎手が駆け抜ける姿。

風になっていて、ほんとうに優美で美しかったな。

じゃこごはんを頬張り、本開く雪舞う休日のことでした。

こと路 京都市上京区室町通出水角 075-432-9283

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年12月 5日 (月)

ごはんの友

150

友人からもらった「むらさき野 丹波」の漬け物、白かぶ漬、みぶ菜、柴漬。

大徳寺すぐ近くにある漬け物屋さんで、漬け物に精通した人や料理人の方に支持されていると以前から耳にし、食べてみたかった、いただいて嬉し ♪

野菜そのもののあじがぐいっと引き出され、さっぱりしているのでいくらでもいただけちゃう。

白かぶはまろやかなあまみがさっと広がり、みぶ菜はシャキシャキ感と香りのよさを、柴漬は茄子、胡瓜、茗荷などが赤紫蘇の甘すっぱさの風味の豊かさにつつまれて。

冬には、赤かぶら、千枚漬、からし菜、すぐき、大かぶら、京人参がおすすめ、とパンフレットに書かれています。

今度はお店を訪れてみたいな~

さて、昨日のお昼ごはんはカレーでした。

こっくりしたあじのものの後にさっぱりシャキシャキはほんとうによく合う。

お漬物がごはんおかわり~の声をいくども響かせたのは言うまでもありません。

そんな休日のお昼でした。

153

むらさき野 丹波 京都市北区紫野下門前町5-4 075-493-1155

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年10月15日 (土)

口福の秋

090_3

これを食べなくちゃ、の季節もの。

秋のひとつが鳴海餅の栗赤飯。

大きな丹波栗が山の実り、ほくっとしたあまさを届けてくれ、ひと粒づつ立つあずき、もちっとしたおこわ、そしてごま塩をぱらり。

この三位一体、いや四位一体のハーモニーに舌鼓み ♪

季節の口福です。

家人が帰ってくる前、こぶりのお茶碗によそいひと口味見、のつもりがとまらない、困った夕暮れ時でした。

094_2

鳴海餅本店 京都市上京区堀川下立売西南角  075-841-3080

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年9月11日 (日)

名残の

157_2

夏おいしい魚で思い浮かぶのは鮎と鱧。

なかでも鱧は、スーパーマーケットの店先で手に入れることもでき京都へ来てから身近に感じられるようになった魚です。

鱧は6、7月から見かけるようになり、祇園祭の時には鱧食べなくっちゃというくらい祭りの風物の食べものです。

魚の手に入りにくい京都へ、生きたまま鮮度よいまま運んでくることができることと、夏の貴重なたんぱく源、生命力の強い魚は暑い夏に精をつけるものだったようです。

さて夏が終わってからも名残の鱧、10,11月頃までまだまだあぶらがのっておりおいしくいただけます。

昨日、京都ブライトンホテルの和食「蛍」でお昼ごはんをいただいた時におみやげにいかがですか?とごはんは食べた人だけお願いできる鱧ずしを夜ごはんに。

細やかな骨切り、ふっくらした鱧、ぱりっとした海苔で巻いて、生姜といっしょに、ぱくり。

あ~、おいしい ☆

163

こちらはその時いただいた松前漬け。

スルメイカ、昆布のこっくりしただしに数の子、しゃきっとした胡瓜がからみ、新鮮さをぽりぽり。

箸がとまらない、、、

168_3

お昼ごはんで秋を心ゆくまで秋を満喫し、家で夜も。

明日は中秋の名月、2日ほど早いけどほぼ満ちた月を愛で過ごした夜のおいしいひと時でした。

170 

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年8月 9日 (火)

ひんやりのおさんじ

119

夏のひんやりデザートいただきました。

和久傳の「希水」というささのか菓子。

つややかな緑葉をくるりと開くと、水玉が散りばめられた水菓子きれい~

113_3

もっちりぷるるんとした冷たさが喉をすべり落ちてゆく瞬間は涼やかさ全開。

弾力ある食感の正体は、なんとオオバコ。

そして山深くに自生する笹と林檎のほんのりした香り。

「希水」という名は竹の節と節に稀に生じる水から、無病息災を願う意味がこめられているとか。

五感で夏の涼を満喫させていただきました。

伊賀焼の土楽窯で手にとった柞灰広縁皿に盛ってのおさんじ ♪

広い縁がぐるりと弧を描き、やわらかな色合いに惹かれお初は何を盛ろうかなと思っていました。

もうひとつ、色合いが気に入り縁に刷毛目があり少し深めのものも持ち帰りました。

109

こんな手の風合いの残る木瓜型(?)のような鉢も土楽窯で。

ある日はこんもり盛ってダイナミックに、ある時は少しだけ鉢底に並べて余白をたのしんだりさっそく大活躍。

冷たくおいしく、うつわに心弾んだおさんじのひと時でした。

和久傳 京都市中京区堺町通御池下る東側 075-223-3200

美豊は8月9日(火)より19日(金)まで夏期休暇をいただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年7月29日 (金)

7月と12月のスペシャリテ

097_5

老舗フランス料理店の萬養軒は、伝統ある格調高いフランス料理がいただけ、皇室御用達、京都に皇室の方々や国賓の方がいらした時は御所へ出向かれるというお店。

7月と12月だけ、それも予約のみの萬養軒のビーフカレーを昨夜はいただきました。

存在感ある牛肉たっぷり、そしてなんと言ってもカレーの極上のまろやかさがたまりません。

甘くもなく、辛くもなく、風味豊かで上品なあじわいはとても贅沢な気分にしてくれます。

レーズンが入っているところも好きです。

7月と12月のみのスペシャリテです。

100_2

ぎおん萬養軒本店 京都市東山区新橋通大和大路東入る 075-525-5101

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年7月21日 (木)

夏美人に!

094_2

ぷるるん美肌の友人が、少し前に天橋立を訪れくれた京都の宮津の飯尾醸造のお酢。

以前からこの飯尾醸造のものの愛用者である友人、醸造されている蔵を見学しその蔵出しつやつやフレッシュなおみやげ ♪

飯尾醸造さんは使っているお米は無農薬米のよいものにこだわり、できあがりの量に対するお米の使われる多さにも驚いたそう。

光に透かして眺めたくなる液体、すらりとした瓶に入っているのは、無花果酢と林檎酢。

無花果酢はそのままでも、また煮詰めるとバルサミコ酢のようになるよ、と教えてもらいました。

フルーティーな香りとさわやかな風味がたまらない、バルサミコ酢はそっと少しづついただく極上のソースに。

林檎酢は使われている林檎、青森の「奇跡の林檎」。

肥料も農薬もいっさい使用しない、それを丸ごとすりおろしているというこだわり。

ぎゅっと濃縮された酸味がきき、たらりとおとしたマリネ、夏の食欲増進にひと役もふた役も買ってくれます。

097_3

その友人に以前美肌のわけを尋ね、教えてもらった同じく飯尾醸造のピクル酢。

それ以来わが家でも毎日食卓にのぼるほど欠かせない大活躍ぶり。

夏のお気に入りはパプリカ、セロリ、長芋、フルーツトマト。

今日も贅沢な大地の恵みをいただき、夏美人目指すゾ !

飯尾醸造 京都府宮津市小田宿野373 0772-25-0015

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年5月12日 (木)

雨の日の白と緑、そして抹茶色

083_6_2
庭で小手毬が咲き始めました。

江戸時代以前は鈴懸(すずかけ)の名で親しまれた花木、修行僧が身に纏っていた法衣の麻の色に似ていたのでしょうか。。

小さな手鞠をぽんぽんとつけ清々しい緑の葉とのコントラスト、眺めているだけで弾んだ気分にしてくれます。

走り梅雨というにはあまりに連打のような豪雨だった昨日、ほんの合い間に摘んだ小手毬を眺めながらお皿にのせたのはこんな抹茶色。

「南禅寺御用達の豆腐 服部」の「抹茶豆腐」。
088_5
宇治の茶舗「丸久小山園」の抹茶が使われた豆腐は、さわやかな抹茶の香りととろりとした滑らかな喉ごし、口に含むと大豆の甘さが広がるあじわいです。

ある日は山葵を盛り香りを存分に満喫し、ある日は黒蜜をたらしきなこをさらさら振りデザートに。

服部豆腐のおぼろ豆腐、焼豆腐は息子が、さらっとした絹ごしやあつあげは私や家人が好きなのですぐ近くのスーパーマーケットでよく買います。

でもこの抹茶豆腐は見かけないので、京都駅のスバコで手に入れます。

服部豆腐、南禅寺門前の湯豆腐やさん(「順正」など)でもいただけます。

また、銀閣寺のたもとでは豆腐のファーストフード、おあげ寿司などがいただける服部豆腐の営むお店「京のおあげ屋」もあります。

服部豆腐 京都市左京区黒谷町3番地 075-771-0114

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年1月23日 (日)

睦月のお弁当

086_5

「俵屋旅館」が営む「点邑」のお弁当。

ぴんと張られた美しい和紙がかけられた箱。
開けるのは、玉手箱をとる気分です ♪

春がやってきたような鮮やかなお弁当。
いく種類入っているんだろう。。。

ねじり梅、菜の花、蕗の塔、椎茸、はぜの天ぷら、ふわふわの出し巻き卵、まながつおの味噌漬け、蛤とわけぎのぬた、鶏の照り焼き、生麩の白味噌と赤味噌の田楽、海老…

ひとつひとつの素材のあじをぐいっと感じる繊細なあじつけのお弁当。

091_8

点邑は月替わりでお弁当をされており、1月は百合根ごはん。

点邑のおじゃこに目がない息子のために、ごはんはじゃこごはんにしてくださいました!

黒胡麻の浮かぶ白いごはんの下にはびっしりおじゃこ、そしていちばん下に白いごはんのおじゃこサンドウィッチ。

2月のお弁当は、初午ちらしだそうです。

点邑 京都市中京区御幸町三条下る 075-212-7778

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho


|

より以前の記事一覧