京都のお店

2012年2月18日 (土)

東風待ち遠し

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チューリップが花開いたようなおやつ、「こだわりとうふ崎出屋」のおからドーナツ。

沖縄ドーナツ、サーターアンダギーを小ぶりにしたような外観。

外はかりっさくっの香ばしさ、中はふわり、やさしいあじわいです。

お店に通うたびに、つい手が伸びてしまうお気に入りのおやつになりました。

さて、疎水を歩けばあまい香り。

蝋梅も水仙も。

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春は馥郁たる香りから、なんて言われますが今春の梅便りはかなりゆっくり足のよう。

北野天満宮も京都御所も早咲きの梅がちらほら、と伺いました。

東風に早く吹かれたいなぁ。

こだわりとうふ崎出屋 京都市北区大宮田尻町88 075-492-1278

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

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2012年2月 9日 (木)

大豆ラブ ♪

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ほぼ毎日お豆腐をいただくわが家。

だから、美味しいお豆腐やお揚げ、ひろうすなどにいつも嗅覚を研ぎ澄ませています。

この前出会った、久しぶりの大豆フォーリンラブ ♪

上賀茂神社、御薗橋近くの「こだわりとうふ崎出屋」さん、食いしんぼうの家人が見つけたお店です。

このきつね色つややかな絹あげにノックアウトされて。

トースターで温めると外皮がかりっ、中からは絹豆腐の滑らかでみずみずしさ、大豆の濃厚な甘さもたまりません。

冬季限定特製ひろすは、割ってみて中身に驚き。

金時人参、きくらげ、銀杏ふたつ、肉厚の最大(という等級の大きさ)の百合根が花咲くごとくふんだんに、、、、その間になめらかな豆腐がぎゅっと詰まっているひろす。

皮のなめらかさ、ふわりとした食感が洗練されたあじわいに感じさせてくれるのも嬉しい。

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豆乳のかけられた寄せ豆腐は、まろやかな豆乳とともにふるふるをスプーンですくっていただく湯葉のようなあじわい。

つるんと滑らかなこだわり絹にがりは、その大豆の豊かな芳醇さに驚く濃厚さ。

香り、風味、甘み豊かな滋賀県産の丸大豆「大鶴」がふんだんにどの商品にも使われており、水、大豆、にがりへの店主の強いこだわりに五感を拓いてもらう、至福のひと時です。

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このお店自慢の一品、というわらじあげは、シャッター切る時に持ち上げたらずっしり重いけれど羽根布団のようにふんわり映ります。

大豆の香ばしさ立ちのぼる肉厚なお揚げは、やはり大豆を存分に堪能できる濃厚さ。

わが家ではお揚げに水菜をサンド、フライパンでこんがり焼き最後にポン酢をたらりとかけていただきました。

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とろりとした豆乳に黒蜜をかけていただく豆乳プリンも、上品なあじわいながら豆ふんだんに香る、デザート。

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お客さんがひっきりなしに訪れる店先は、男の人がひとりで暖簾をくぐる姿が目立ちます。

ご主人は、自分たちのやり方で身近な町の豆腐屋さんになりたい、とお店を始められたそうです。

平日は3時半に店を閉められ、豆腐売りに車でラッパの音とともに回られます。

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くみあげゆば、昔ながらの木綿豆腐、豆乳、生おから、おからドーナツ、どれもこれもいただいてみたい。

通いたいお豆腐屋さんに出会い、しあわせな気分の一日でした。

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こだわりとうふ崎出屋 京都市北区大宮田尻町88 075-492-1278

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2012年2月 2日 (木)

準備万端 ♪

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春が立つ、立春の前日が節分。

冬から春を迎える人々の慶び、「豆撒き」の楽しい行事は、室町時代の頃から行われるようになったとか。

夷川通り柳馬場通りにお店がある「豆政」さんの「のりかけ豆」が家族みんなのリクエスト。

このお店のお豆はかりりと歯切れよく、香ばしくみんなの好きなあじ。

30種類以上の豆菓子や色鮮やかな五色豆が並ぶ香ばしいにおいで満ちた店内は、お豆さんのデパートのよう、月しろなどのお菓子も見逃せません。

白、黄緑、紅のほこっとした「豆三昧」もティータイムのおたのしみに。

落花生に生姜、抹茶、紫蘇のあじの砂糖がまぶされた愛らしいお菓子は、やさしいあじわいです。

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こちらは、南禅寺の参道沿いに湯豆腐のお店を構えられる「順正」さんからいただいたお豆。

選ばれた豆腐用大豆で作られた招福豆は吉田神社のお祓いお清めされたものです。

噛むほどに豆本来の豊かなあじわいが堪能でき、滋味溢れる豆の力を感じます。

鬼の代表格は、都で大暴れし貴族の娘をさらった酒呑童子のおはなし、
秦氏が京に都を誘致し、辺地に追いやられた先住民、為政者に従わぬものが都での騒ぎを起こし、鬼とされ、、、という歴史のいわれもご亭主のメッセージから知ります。

また、「順正」さんでは、桂三枝さんが音頭をとられる湯豆腐食べくらべ大会が2月下旬に行われ、舞妓さんや芸妓さんがおちょぼ口に湯豆腐を運ぶ光景は冬の京都の風物詩。

今年は2月20日(月)開催、申し込みは2月3日まで
申し込みはコチラ → http://www.to-fu.co.jp/jp/blog/tabekurabe/

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明日の節分に向けてわが家は準備万端 ♪

あとは、鬼とおかめのお面の争奪戦です。

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豆政 京都市中京区夷川通柳馬場 075-211-5211
寺順正 京都市左京区南禅寺草川町60 075-761-2311

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2012年2月 1日 (水)

肉食系の

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「ただいま~」と「今日の夜ごはん何?」の声がほぼ同時に聞こえる息子の帰還。

肉系のごはん、と聞けば小躍りし、淡泊なおかず(魚など)と聞けばその場に崩れ落ちてしまう、、、

肉食獣ライオン帰ってきた、といった様相です。

このお弁当は息子の羨望の熱いまなざしをいつも受けていた「銀閣寺大西」の焼肉弁当。

この前の持久走記録会の後に、嬉しそうにガツガツと頬張っておりました。

蒲焼き風に仕上げられた香ばしい焼き肉がびっしり敷き詰められ、その下の白いごはんにもコチュジャンの少し効いたタレ。

息子の至福の時間、瞬く間の完食でした。

さて、息子が学校から持ち帰ってきた真っ赤に染まった故事成語問題のプリントを眺め、顔が凍ったのを通り越し笑うしかない私と家人、、、

自分で考えた言葉を必死に入れたらしい穴埋め問題は、

正解は、(背水)の陣 → 息子は(大阪)の陣 (大阪夏の、と消した跡あり)はぁぁ。

(株)を守る → (君)を守る (こうだったらかっこいいよね、と言うしかなかった、ため息)

(圧)巻→ (春)巻 (竜巻、と消した跡あり、食べ物か天気か迷ったんだろうねぇ、ため息)

トホホホホ、、、笑うしかない毎日です。

銀閣寺大西 京都市左京区浄土寺東田町53  075-761-0024

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2012年1月31日 (火)

春を呼ぶ

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あと数日で節分。

新しい季節への節目を待ち、食卓を可愛らしく彩るのは、「ギャラリー遊形」で見つけた箸置きです。

微笑むおかめさんの表情は招福のしるしを振りまいてくれるし、紅白の梅も小ぶりで愛らしい。

この前訪れたギャラリー遊形さん、餅花が枝垂れ咲きあでやかでした。

餅花は12月13日の事始めに作られ、1年の五穀豊穣を祈願し春を呼ぶものだそうです。

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ギャラリー遊形 京都市中京区姉小路通麩屋町東入る 075-257-6880

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2012年1月27日 (金)

冬のぽかぽか食卓に

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冷たい日にはからだの芯からぽかぽか温まる鍋が嬉しい。

錦市場にある鳥肉専門店「鳥清」の水炊き鍋のスープと鳥つみれは、冬のわが家の人気メニューです。

野菜と豆腐、葛きりなどを揃えたらごちそう!

鳥つみれは、骨ごとぶつ切りにされたミンチ肉に人参、葱、柚などが入った香り高いふっくらした風味豊かなあじ。

白濁したスープは野菜の旨みをたっぷり引き出してくれ、すっきりしたあじわい、翌日に肌がぷるんとなるのもたのしみなスープ。

仕上げはお雑炊だったり、ラーメンだったりその日の多数決で決まります。

飴色のスープは塩ちゃんこ鍋味のスープです。

鶏ガラをたっぷり使いじっくり煮込まれたスープは、鶏ガラの旨みがぎゅっと詰まったスープ。

鴨鍋スープも店頭にならんでおり、冬のぽかぽか食卓の強い味方です。

鳥清 京都市中京区錦小路富小路西入る西北角 075-221-1819

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2012年1月13日 (金)

冬の大地を食す

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この数日、日本列島は冷蔵庫のような冷え、京都も身を切るような冷たさです。

朝の外気温は1,2度。

日の出とともに走っていると耳が千切れそうなくらいです(昨日は茜空のピンクと一面雪の白に覆われた賀茂川が美しかった!)

けれどぐっと冷え込むことで、大地の下で育まれたあまみをいただける冬の食卓の醍醐味があります。

昨日自転車の籠いっぱいに抱えて帰ったのは、鷹峯の樋口農園さんの野菜。

土づくりからこだわられた樋口農園さんの野菜は、多くの料理人の方が素材そのもののあじを生かしたいと選ぶ引っ張りだこのものです。

ふさふさの葉も嬉しいにんじん、つやつやの絹肌の大根は包丁を入れれば蜜がしたたる、葉もすごいこちそう、鷹峯葱はアロエのようなねっとりした切り口からしたたる蜜、絶品のあまさ。

しゃきしゃき、パリパリの食感とあまさが広がる水菜と壬生菜、茎も葉も力強い滋味溢れるあじわいの菊菜。

余すところなく冬の大地をふんだんに食す、豪華なメインディッシュのあじわいに季節の恵みを感じます。

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樋口農園さんの野菜が買えるのは「時待ち食」旬野菜直売所の北大路商店街で(元西陣小学校でも並んでいるよう)。

つくられた生産者の方の顔の見える直販売所は京都のあちこちにあり、大丸マルシェ、京阪三条駅、二条城駅、北野白梅町駅、元西陣小学校、太秦天神川などなどに。

それぞれの販売所近くの生産者の方が畑から採られたばかりの野菜が並びます。

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時待ち食

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2012年1月11日 (水)

冬の暮らしをたのしむ

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一乗寺の本屋「恵文社」のアンフェール ミニフェアコーナーで1月2日から15日まで催されている「sooling スウェーデンの蚤の市からやってきたファブリック・布小物展」を訪れました。

スウェーデン在住のテキスタイルデザイナーであり織作家の堀田ふみさん(soolig)によるスウェーデンファブリックのミニフェア。

ひと針ひと針時間をかけた手仕事から生まれるスウェーデンのファブリック。

可愛らしかったり、ユーモラスだったり、モダンさ、洗練さ、時に素朴だったり暮らしを彩るさまざまな表情のひとつひとつに見入りました。

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北欧の長い冬の暮らしを手で、頭で、そして目でたのしむ知恵や心の豊かさを感じました。

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訪れた休日には、すぐ隣のギャラリー・アンフェールで「冬の大古本市」が催されていて(1月9日(月)に終了)、刺繍の図案にしたらかわゆいだろうなー、という絵本もたくさん。

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「生活館ミニギャラリー」では、「安部太一陶展」が催されていました。
(恵文社は本屋というだけでなく、生活雑貨や文具、ギャラリーも充実!)

あたたかな雰囲気で手のひらにずっしり、丸みを帯びたかたちが可憐な安部さんの陶器は北欧の香りが漂ってくるよう。

寒い冬の暮らしをたのしみたい、そんな気持ちにしてくれた恵文社でのひと時でした。

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恵文社 京都市左京区一乗寺払殿町10 075-711-5919

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2012年1月 8日 (日)

手のぬくもり宿る和の美

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寺町通りにある大書堂書店は、江戸時代から現代までの浮世絵や木版画などを古美術書を扱う書店です。

通りかかれば、ついついウィンドウに吸い寄せられてしまいます。

この日は東海道中膝栗毛のやじさん、きたさんの会話が聞こえてきそうな旅姿に思わず吹き出しそうになったり、富岳百景の富士山にお正月らしさを感じたりしました。

きものの柄など眺めたり、時には参考資料になったりするので立ち寄ることも多いというのは家人。

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古書だけでなく、版画1枚から手に取ることができるので、外国人観光客の人の姿もよく目にします。

手のぬくもり感じる和の美にタイムトリップ、そんなひと時を過ごしました。

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大書堂書店 京都市中京区寺町通錦通上る 075-221-0685

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2011年12月16日 (金)

来年のあじを探して

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がらがら、っと戸を開けると芳醇、香ばしい、まろやか、味噌の持つさまざまな香りがいっぺんに鼻先に飛び込んできて、なんともいいにおい。

もうすぐお正月。

京都のお雑煮といえば白味噌。

私の生まれ育ったのは徳川家康の故郷である愛知県の岡崎のすぐ近くで、八丁味噌や赤味噌が身近、白味噌は京都へ来てからふだんも口にするようになった食材。

ちなみに私の実家のお雑煮は鶏だしのすまし仕立て、鶏肉、人参、大根、ほうれん草、焼いた四角いお餅をのせたものでした。

だから白味噌の雑煮は毎年初心者マーク。

お雑煮用に白味噌がたくさん店先に並ぶ季節になると、いろいろな白味噌をいただいてみるのがたのしみなのです。

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今回は、江戸の頃から160年以上御幸町通りに暖簾を掲げる「関東屋」さんで。

このお店を選んだのは、友人のおうちでいただいた豚汁がほっぺたが落ちそうなほど美味しかったからで関東屋さんのお味噌と教えてもらいました。

比良山系がら流れる良質な水が使われ、麹は人の手で丹念に育まれ、選び抜かれた塩と大豆が使われ、京の多くの料理人に愛されてきた味噌。

さて、雑煮用にまろやかで甘さは控えめなのが好み、と伝えると関東屋傳承白味噌という創業当時からの製法を元につくられた白味噌をすすめてくださいました。

あとは、丸餅、京人参(金時人参)、大根、海老芋、ほうれん草、糸削りのかつお節をたっぷり準備、準備 ♪

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豚汁用にみやこ味噌と赤味噌がブレンドされた、豚汁とんとん、というお茶目な名前のお味噌もいただき、来年の支度、冬支度に思いを膨らませました。

関東屋 京都市中京区御幸町通夷川上る 075-231-1728

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