錦市場を歩いていたら、たまらない香ばしいにおいが鼻をくすぐり、行列に並びほかほかのあつあつの焼き上がったばかりの栗を腕のなかに。
覗けば黄金色、晩秋の香りがほくほくのしあわせな気分にしてくれる帰り道でした。
丹波黒豆や野菜など丹波の特産品の並ぶ「京丹波」。
店頭で焼き上げられる人気の焼ポンは、大きな糖度の高い栗に切り込みが入れられ特殊圧力製法でぎゅっと栗のあまさが閉じこめられています。
さっそく台所の友、キッチンに立ちながらほこっと口に放り込むと手がとまらず困った夕暮れ時でした。
キッチンでのBGMは佐渡裕さん指揮のビゼーのカルメン。
それも動画を前に箸を指揮棒に振り回しながら。
なぜならば…
息子が12月に行われる合唱コンクールの指揮者になりたい人に手を挙げじゃんけんで勝ち抜いた。
やってみたかった動機は1歳8ヶ月年上の従兄弟が2年連続すごくかっこいい指揮をしたから、自分もちょっとやってみたかった、まさかなっちゃうなんてどうしよー、が本音。
音楽にいつも触れさせてくれコンサートによく連れて行ってくれた私の両親は「孫がみんな指揮見せてくれるなんて夢みたい!スタンディングしてブラボーって拍手するわ!」ともうその日を指折り数えている、
私の妹は謙遜しながら甥の指揮の画像が入ったUSBを送ってくれ、チャルダッシュのヴァイオリンの演奏発表会の画像を送ってくれた姪からはかっこいい指揮者へのアドヴァイスのお手紙がかわゆいイラスト入りで入っている。
やる前からみんなのがんばれ~が嬉しくもあり、期待がかなりのプレッシャーになっている指揮が右も左もわからない息子と私。
指揮の曲、ゆずの「栄光の架け橋」に合わせリビングの食器棚に映った指揮のかっこうはずんちゃっちゃ、ずんちゃっちゃ~と調子をとる親子ふたりの相当おかしな姿。
笑ってる場合ではない、なんとかせねば、と息子に問うと佐渡裕さんを、指揮者といえばこの人、と即名前を挙げた。
息子の学校にいらしてくださったこともあり、身長186センチ、足のサイズ30センチの大きなからだのマエストロはすごかった、と帰ってきて以来、「ヤングピープルコンサート」は夏の家族みんなのたのしみな時間になりどんどんみんなでファンになってゆきました。
関西弁全開でバーンスタインと会話される(たぶん佐渡さんの翻訳機が関西弁)佐渡裕さんの本を大笑いで読み、はじめての指揮の本を開き、、、
カンタービレがほんのひとかすりでも奏でられたら、それが今の願い。
佐渡さんのカルメンは音楽を奏でるのがたのしくてしかたない、躍動感に満ち満ちてる。
指揮の真似していると、二の腕のぷるぷるによく効きそう~
http://www.youtube.com/watch?v=_gwZCO5YwwM
美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho