京都ごはん

2012年6月 8日 (金)

御所雲月

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御所東、寺町通りにたたずむ御所雲月では手軽に懐石料理がいただけます。

この日のお昼いちばん簡単なコースをいただいたけれど、ボリューム満点でお腹いっぱい。

お料理は季節の旬をいただく、ひとつひとつ丁寧で滋味あふれるあじわい。

お造りは、とり貝、よこわのたたき、甘えび、烏賊、鯛。
このお店の名物、小松こんぶも添えられており、昆布でいただくのはとても合う。

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もっちりした自家製胡麻豆腐に野菜味噌、滋味あふれる味。

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ぐつぐつ煮える土鍋で出してくださる湯葉。
だしのあじわいと湯葉、あつあつは嬉しい。

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鯛の焼きもの、筍の姫皮、野菜の炊き合わせ。

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お豆腐がふわふわ、とろ~り、自家製のひろうすと野菜の炊き合わせ。

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よもぎ麩の田楽、さくさくの食感の田楽、白味噌仕立ては上品あじわい。

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土鍋で炊き上げてくださる鯛ごはん、さらさらにほぐされた身の鯛ごはんはとても贅沢な気分にしてくれます。

香の物に自家製漬け物や梅びしおも。

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名物のふるんふるんのわらび餅がデザート。

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次の季節、祇園祭の頃は鱧かなぁ。

御所雲月 京都市上京区寺町通今出川下る 075-223-5087

美豊ホームページ http://biho.life.coocan.jp/

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2012年6月 1日 (金)

宮川町にて

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宮川町、花街の風情あふれる歌舞練場すぐ近く、鴨川を窓辺向こうにのぞむことのできる「ビストロ スポンタネ」。

雰囲気はアットホームでビストロ、ホテルやレストランで修行されたシェフのお料理はひとつひとつの素材のあじがぐっと引き出された繊細さ光るものでレストランの香り漂うもの。

さらにコストパフォーマンスのすごさに驚き。

5月中旬、初夏を感じる頃に1度訪れまた2日後に訪れ、昼下がりに、、、

前菜はサラダオードブルと温製オードブルの2皿。

牛フィレ肉のたたき、肉のジューシーさとマスタードソースの酸味がさわやかなひと皿に。

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ある日は貝柱のアスパラガスソースがけ。
絶妙な火通しの肉厚な貝柱とソースがまたまた美味しい、野菜も。

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ある日はフランス産ホワイトアスパラガスのカプチーノソース仕立て。
この季節の旬をいただけるしあわせ。

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本日のスープ、ある日はトマトの冷製スープ。
びっくりするほど甘やかでさわやかでフレッシュさが喉を滑り落ちてゆく感じ。

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ある日は、えんどう豆のスープ。
コクある豆の香り、うまみを堪能。

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メインは魚か肉をチョイス。

外は香ばしくかりっ、中はふっくらのたいらぎ貝、野菜のおいしさには目を見張ります。

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丹波の地鶏には蕗のとうのソース。

ほろ苦い春のソースがさっぱりしたあじわいにしてくれます。

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デザートとコーヒー。

初夏が口の中で弾けた甘夏のジェラート、ふるふるのトマトジュレ、ふわりとした食感のストロベリームース、バナナケーキ。

はじめからおわりまでお腹も心も嬉しいお昼でした。

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ビストロスポンタネ 京都市東山区川端松原上る東側 075-541-5005

美豊ホームページ http://biho.life.coocan.jp/

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2012年1月30日 (月)

ご褒美パスタ

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休日の朝まだみんなが眠っている時に鉛のような重いからだを引きずり走り出すのは思い切りがいるナ、けれどたぶん今日走るのをやめたら明日もやめてしまいそう、心が折れそう、、、
日曜の日もなんとか走った、10㎞。

走ると「食べてよし!」の免罪符をもらった気分になるこの頃です。

家族みんなが久しぶりに揃った休日のお昼、「パスタコレクションハウス 道月」へ。

築100年の町屋の建物が改装された店内でイタリア人シェフが腕をふるう打ち立ての生パスタをメインのお料理にいただけるお店。

気軽なお昼のコースは、前菜、手打ちのショートパスタ、ロングパスタ、デザートがそれぞれ選びながらいただけます。

前菜は、ハンガリー産豚肩ロースのコンフィ、セロリのソースとローストされたアーモンドがよいアクセント。

ショートパスタは、尾鷲産かますご(イカナゴ)とあさりのペペロンチーノ、春の香りと生マカロンチーニのモチモチ感のたのしいひと皿。

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蝦夷鹿の赤ワインソース、ゴルゴンゾーラをのせたパッケリというショートパスタ。

鹿は臭みのないとろりとしたやわらかさ、ラザニアのようなくるりとした生地を少しずつ切り分け、濃厚なソースを絡ませていただきます。

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牛すじ肉のミートソースにイタリア産グリンピースとパルミジャーノ、生タリアテッレ。

牛すじ肉がほろっつほろに溶けるミートソース、口の中で弾けるグリンピースが名脇役のよう。

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ふわふわでカカオの香りふんだんなバナナクリームのティラミスはみんな同じものを注文し、おいしい!と言いながらいただいたデザート。

ムレスナティーは、ストロベリーとベリーのフレーバー。

窓外に目をやれば小雪が時折舞う景色、ひと足早い季節を呼ぶ食材に春が待ち遠しくなりました。

走った後に心おきなく食べたパスタ、ご褒美もらったようでまた格別 ♪

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パスタコレクションハウス道月 京都市中京区押小路通麩屋町通東南角 075-253-1185

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2012年1月25日 (水)

新春の桜田さんへ・その2

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新春の桜田さん、八寸はお正月の名残と春の便り感じるものでした。

黒豆、たたき牛蒡、かぶらのこぶ巻き、卵カステラ、春菊と蓮根の白和え、八幡巻き、鰆の幽庵焼き。

ふわりとした卵カステラ、濃厚で口当たりなめらかな白和え、あつあつほろっとした鰆、おいしいね、を口々に言いながらいただいた八寸です。

豪華なひと皿、数の子、若芽、菜の花、蟹。

蟹味噌で和えられた蟹、おいしい!

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くわいまんじゅう、厚揚げ豆腐、堀川ごぼうの葛あんかけ。

おろして素揚げされたくわいまんじゅうにとろりとした葛あんにおろし生姜でポカポカ、冬の歓びを感じます。

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海老芋、金時人参、大根のごはん。

素揚げの海老芋の食感がほこほこ、おだしのあじわいをたのしめるごはん。

生麩の入った赤だしがまたまた美味しい。

香の物は千枚漬け、からし菜、白菜。

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デザートの搾り立ての林檎ジュース、苺、メロン、ほうじ茶のブラマンジェ、食感の素晴らしいグレープフルーツゼリー。

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椿がかたどられたきんとんとお薄。

さっぱりした甘みが〆にふさわし繊細なあじわいのきんとん。

最初から最後まで桜田さんのスピリッツがこめられたお料理、しつらえは、美しい絵巻物を五感でいただく気分にさせてくれます。

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桜田 京都市下京区烏丸仏光寺東入る 075-371-2552

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2012年1月24日 (火)

新春の桜田さんへ・その1

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誕生日のお祝いに、と「桜田」さんへ連れて行ってもらいました。

家人と出会い、義父義母に初めて連れて行ってもらった時が私にとって初めての桜田さん。

素晴らしいお料理はまるで雅やかで美しい絵巻物のようで、次々と目の前で繰り広げられる様に感嘆し息をのんだ十数年前。

洗練された典雅な世界に心打たれども何事にも無知な私、心砕かれたお料理、しつらえをいつか少しでも知り奥深さに触れたい、と思った時でもありました。

その感動は今もそのままです。

龍の中からあらわれたのは、新筍に木の芽、金時人参、大根、子持ち昆布、食感のたのしい先付からのスタート。

牡丹が見事に咲き誇る椀ものは、雪のようにふわっふわの海老しんじょう、喉を滑り落ちてゆく滑らかな卵豆腐、青首大根、柚。

澄み切ったおだし絶品です。

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お造りはしび、いか、鯛、まろやかなちり酢といただくといくらでもいただけそう。

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いくらと蕗のとうの飯蒸し。

弾力あるいくら、飯蒸しの中にも敷き詰められた春のほろ苦さのコントラストがごちそうです。

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桜田さん、その2へ続きます。

桜田 京都市下京区烏丸仏光寺東入る 075-371-2552 

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2012年1月20日 (金)

ひと足早い春をお弁当から

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俵屋旅館さんの営む「点邑」さんの月替わり弁当、1月は百合根ごはん。

蓋を開ける時が心弾みます ♪

梅、ねじり梅の愛らしさに歓声。

いただいてしまうのがもったいないようなひとつひとつきめ細やかで美しいあじわい。

つぶした百合根がふんだんに散らされたやさしいあじの百合根ごはん、菜の花のからし和え、蕗のとうの天ぷら、つやつやの黒豆、まながつおの西京焼き、鶏の照りやき、ふわふわのだし巻き、生麩の田楽、金柑…

寒い季節だけれど、お弁当の小宇宙からひと足早い春をふんだんにいただきました。

点邑 京都市中京区御幸町三条下る 075-211-7778

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2012年1月18日 (水)

好きなものを好きなだけ

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新春のある休日、ブライトンホテルの「テラスレストラン フェリエ」でランチブッフェ。

色とりどりのごちそうがお皿にずらりと並ぶモダンなしつらえに食欲をそそられます。

ひと口サイズなのでいろいろな種類がいただけ嬉しい。

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6種類のメインの中から選んだニューカレドニア産有頭海老の香草パン粉揚げ。

ホテルで焼かれたパンの使われたパン粉の香ばしさ、自家製のまろやかなタルタルソース、ホテルのダイニングでいただく醍醐味を感じます。

ぷりっとした海老や堀川ごぼう、聖護院かぶらなど冬野菜も美味。

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和風ステーキ 香り豊かなシャンピニオンソース。

たたいた牛肉が使われており、ステーキをいただくようなハンバーグは風味豊か、早速家でも真似してみました。

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息子はお子さまセット、お子さまと名がつくけれど中身は本格的。

1月は小学生未満は無料なのです(でもいちばん食べてた、、、)

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パスタやスープ、サラダやオムレツ、パンやフレッシュジュースなどもありました。

デザートはガラスのショーケースに色鮮やかに並べられ、引き出していただくのは心弾みます。

デザート、とても充実していて美味しい。

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林檎や苺など季節のものもいろいろありました。

年の暮れからお正月、みんなでいただくごちそうがおいしくてどんどん食べていたらかつて経験したことのない腹痛に見舞われました。

それからごはんがあまり喉を通らず、座っておしゃべりするだけ、と思って向かったブッフェで食欲復活。

おうちごはん作りがまたたのしくなったのは嬉しいことだけれど、ふたたび食欲に火がついたので走り始めました。

RUN、RUN、ラン!1週間と少しで3㎞やっと走れるように(最初は60数えるまでも持たなかった)、ただ今目指せ5㎞!の日々です。

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京都ブライトンホテル 京都市上京区新町通中立売(御所西) 075-441-4425

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2011年12月26日 (月)

レ・シャンドールでクリスマスランチ・その2

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大好きなフランス料理店「レ・シャンドール」で過ごしたクリスマス前のお昼のひと時。

メインは3種類のなかからそれぞれ。

ロゼ色つやつや、鴨肉のロースト。

驚くのは鴨肉の芳醇さとやわらかさ、そしてソースのまろやかさが美味しさに深みを与えてくれます。

冬の高級魚で知られるぐじは、皮がかりっと焼かれ身はふわりとジューシー。

ポロ葱や冬野菜のあまさが印象的。

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肉の旨みが存分に引き出された子羊のロースト。

北海道の大地に思いを馳せました。

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デザートはクリスマスの装いで。

フランボワーズのジェラート、チョコレートケーキ、パンナコッタ。

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クリスマスのしつらえがされた空間、心のこもったサーヴィス、ひと口ひと口に感動をくれるお料理。

そのなかで過ごす皆でのひと時は、心をぽかぽか温かくしてくれました。

レ・シャンドール 京都市中京区柳馬場通蛸薬師上る 075-255-2277

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2011年12月24日 (土)

レ・シャンドールでクリスマスランチ・その1

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ひと足早いクリスマスをあじわいに、大好きなお店フランス料理「レ・シャンンドール」へ。

田島シェフの手から生まれるフランス料理は、洗練されたあじわいでひと皿ひと皿に口福を運んでくれます。

しっかりしたクラシカルさがありながら、素材のもちあじを生かし現代風に軽やかで繊細なクリスマスのお料理は、、、

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アミューズは、ふわふわで滑らでふわりと舌の上で溶ける蟹みその入った蟹のフラン。

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オードヴルは冷製、温製あわせて11種類のなかから選ぶことができ、どれも魅力的でとても迷う。

レ・シャンドールの銘品オードヴルの盛り合わせは新鮮な海の幸を堪能。

さっと炙られた牡蠣のキャビアのせ、帆立貝といくら、蟹とウニ、ぐじのマリネ、とろりとしたとこぶし、ひとつひとつ異なるソースがうっとりするほど美味しい。

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光に透かしてみたくなるゼリー寄せの美しさ。

蟹、海老、車海老、ヤリイカ、帆立貝など海の幸のフリカッセ サフラン風味、蕪のソースがまたまた美味。

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パテ、テリーヌの豊かなサラダ。

うずらにピスタチオやナッツの香ばしさが込められたパテやうずらのおいしさ引き立つリエットなど。

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オマール海老のビスク、コクうまみ、風味、まろやかさが一緒に口の中に広がり、スプーンでのひとすくい、ひとすくいに感嘆をもらしながらいただきました。

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いつもどのお皿に感動をくれるレ・シャンドールのお料理。

その2につづきます。

レ・シャンドール 京都市中京区柳馬場通蛸薬師上る 075-255-2277

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2011年12月 7日 (水)

やさしいあじわいの中華 

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慈照寺(銀閣寺)近くにある中華料理屋「盛華亭」は、ずいぶん前に訪れました。

住宅街にたたずむお店は、温かそうな灯りがともっている誰かのおうちと間違えてしまいそうな昔懐かしいような和風の建物。

ガラガラっと引き戸を開ければ、銭湯帰りの人もまだ濡れ髪のままくつろいでる(すぐそばに銭湯がある)。

山をハイキングしすごい姿になり果て、お腹はマックスにぺこぺこだった私たち、地元の人に親しまれ肩の力を抜いていただけそうなお店にちょっと安心しながら2階へ通してもらったことを覚えています。

どのお料理もやさしいあじわい、まぁるいあじ、ほっとするあじ、なつかしいあじ、お皿が登場するたびに満喫していただいた夜でした。

卵がたっぷり使われた皮で巻かれた春巻き。

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皮からひとつひとつ手作りの30年間変わらぬあじだそう、なんだかなつかしい。

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具と皮に胡麻が練り込まれている餃子は香ばしい。

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極細切りされたピーマン、筍が繊細な食感をたのしませてくれるピーマンと牛肉の炒め物。

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もっちりした皮に舌鼓、水餃子。

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かしわむしもの。

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酢豚。

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このお店の焼飯を中華風かやくごはん、という人もいるとお店の方に伺った通り、油の存在を感じさせないあっさりしっとり焼飯。

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印象に残っているのは、卵皮のおいしかった春巻き、胡麻の練り込まれた餃子、細切りきんぴらのように感じたピーマン牛肉の炒め物のやさしいあじわい。

そして誰かのおうちをガラガラっと開けたら、すごくディープな光景が広がっていた、ということをとても強烈に思い出します。

こんな風にずいぶん前の写真を眺めていたら久しぶりにやさしいあじわいを訪ねてみたくなりました。

盛華亭 京都市左京区浄土寺馬場町39-4 075-751-7833

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