春の1ページ
春の扉開く1ページ目はお雛さま、と感じた下鴨神社で。
外は粉雪が舞う冬景色。
社務所に飾られていた雛段飾りを目にしたとたん、温かな春につつまれるようでした。
柔和で気品漂うお顔、美しい蒔絵のしつらえのものは、たぶん古くから伝わるものだと思います。
お内裏さま、三人官女、五人囃子、隋人、仕丁。
雪洞(ぼんぼり)、屏風、几帳、三宝、高杯、熨斗、菱餅、右近の橘、左近の桜、箪笥、長持、鋏箱、火鉢、台子、牛車…
小さく典雅な飾りは、平安の頃の小さな女の子たちの雅な遊びを思い起こすようです。
毎春流しびなの時に、境内の橋殿に雛壇が飾られます。
人形の流される御手洗川の方を見れば、光琳の梅がピンク色に染まっています(はらはら散り始めで花びらじゅうたんの年も)。
華やかなピンク色の中に雛壇が浮かび上がる、とても心待ちの風景です。
下鴨神社での流しびなは3月3日です。
下鴨神社 京都市左京区下鴨泉川町59
美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho
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