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2012年2月14日 (火)

黎明の頃を訪ねる

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「今のコレクションは仏画や筆跡などですがよろしいでしょうか?」

入り口のチケット売り場の女性のことばに、一瞬入場を躊躇した岡崎の細見美術館で催されている「麗しき日本の美ー祈りのかたちー」。

静謐な空間に浮かび上がる千年以上の時を越えて今この目の前にあるものを目にした時、不思議な感覚につつまれました。

鈍色の光を放つ精緻で優美な密教法具。

Uruwashi1

慈悲深いまなざしを見せる菩薩像の仏画。

Uruwashi2

祈りのために捧げられた花器や酒器、仏画は名もなき人、職人たちの手によるもの。

作者の顔が作品を通して覗くことはなく、あるとすれば祈る姿があるだけ。

きれいに見せようとか、よく見せようという作為もない。

極めて簡素で優美に、静かにたたずむ姿に心惹かれました。

文化の夜明け、黎明の頃を訪ねるようなひと時でした。

麗しき日本の美ー祈りのかたちー 4月1日まで 前期、後期で作品入れ替えあり
前期:3月4日まで 後期:3月6日から4月1日まで

細見美術館 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 075-752-5555

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

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