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2012年1月 9日 (月)

書の冒険

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昨日、日曜日の朝日新聞の新聞折り込み「GLOBE」の特集は「書の冒険」。

「書」の表現方法やとらえ方をさまざまな視点やひとから語られている特集です。

その中で、ミュリエル・ガチーニさんによる「西洋カリグラフィーを語る」では、西洋カリグラフィーの歴史、描き方、表現にこめる想いなどが語られています。

古代ローマでは書店兼工房お抱え筆記者による手書きの本がつくられていたこと、

中世では西洋カリグラフィーは神のことばを美しく書くこと=祈ることであったこと。
(グーテンベルクの美しい活版印刷物もこの頃ですね)

芸術の域まで高められた美しく繊細な文字装飾は、写本に携わった人の存在意義そのものであったんだなということがわかると、美しく描かれた文字がその時に生きた人の考えたことを語っているように生き生きと見えてきます。

また、羊皮紙に羽根ペンで書かれるカリグラフィー。

インクはさまざまな鉱物などが使われたと聞いたことがあります。

思い浮かべるのは、今も強烈に印象に残っている映画、記号論哲学者ウンベルト・エーコのベストセラー小説「薔薇の名前」が原作。

中世修道会で、謎の死を遂げる修道士が続出、犠牲者に残るのは指の黒いシミ。

異端とされた「笑い」、「笑い」についての禁書である古書、そしてインクへと鍵はつながってゆくのだけれど、、、

ショーン・コネリーが考察鋭い修道士を、見習い修道士を若かりしクリスチャン・スレーターが演じているスリリングな映画です。

とても脱線してしまったけれどこの記事を読んでいると、文字を書く、という行為に、またあらわされたものが時空を越えた宇宙とつながり、人間の生きてきた深淵を覗くようでとてもわくわくしました。

ミュリエル・ガチーニさんは東京でカリグラフィー学校を開かれており、直接カリグラフィーの世界に触れることができます。

書の冒険へ、世界とつながってゆけるようで憧れます。

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MGスクール 東京都千代田区6番町2-4-304 03-3261-5273

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

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