« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »

2011年11月の36件の記事

2011年11月30日 (水)

鷹峯

145_2

少し山の方へ足を伸ばせば、しょうざん、紅葉の名所である光悦寺や悟りの窓で知られる源光庵がある北山連峰の麓にあるパン屋「クロア」は小さなかわいらしいお店。

長時間発酵のバゲットや天然酵母のカンパーニュ、くるみや松の実、ドライフルーツを練り込んだパンなどハード系のパンがおいしい。

157_3

その日により焼き上げられる種類がちがうので、扉を開ける瞬間がとてもわくわくします。

訪れた日はバゲットもカンパーニュも売り切れ。

噛むとパンの風味が豊かなショコラの散りばめられたパン。

153

じゃがいもの練り込まれた香ばしいパン。

156_3

1枚1枚の薄皮をくるりとはがしていただきたくなるさくさくのクロワッサン。

154_4

チーズの香りに釘付けになったクロックムッシュ。

155_3

ひとつひとつのパンの顔が個性豊かで、今度来た時には出会えないかも、と思うとついつい籠に入れすぎてしまいます。

数年前、紅葉を愛でに訪れた光悦寺と源光庵。

山野深くに迷い込んだような景色が広がり、燃えるような紅葉が今も脳裏にくっきり浮かびます。

本阿弥光悦が草庵を結び、芸術文化を発信した紅葉の山野を歩き、パンを帰りに買う、こんなコースでまわってみたいなぁ。

クロア 京都市北区鷹峰藤林町6 075-495ー6313

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月29日 (火)

21時の林檎パイ

148

ねじねじレースのように円を描くさっくさくのパイ生地に極薄にスライスされかりっと香ばしく焼かれた林檎。

頬張れば控えめなあまさのカスタードとの絶妙なハーモニーが広がります。

家人が持って帰ってきた「オレノ・パン」の林檎パイ。

林檎は金井農園の甘ずっぱい紅玉が使われており、信州の空のもとへびゅんと連れて行ってくれる嬉しさも。

こんなティータイムをしていたのはある日の21時頃。

目の前のいい香りにさっさとフォークを持ってくる息子(21時半には寝るのに、、、)

「今夜こそがこのさっくさく感があじわえるやで」、というふたりの強い誘惑のひと言に私も魂を売り渡しました。

151

さて今日で息子の学校の中間テストが終わったのだけれど、テスト前だったこの日の会話はこんな感じ。

塾にも行っていない息子が持ち帰った真っ赤なことわざの穴埋めプリントを見やりながら…

(苦)しい時の神だのみ(正解) → (悲)しい時の神だのみ(息子)わかるけど、、、

医者の(不養生) → 医者の(健康)(息子) た、たしかに、、、

(ひょうたん)からこまが出る → (だんろ)からこまが出る(息子) ??

人のふり見てわがふり(直)せ → 人のふり見てわがふり(見)せ(息子)はぁー、ため息

灯台もと(暗)し → 灯台もと(暮)し(息子いわくこんな暮らし楽しそうやん)

立つ(鳥)あとをにごさず → 立つ(茶)あとをにごさず(息子)

日頃から息子のことをよく知っている駅伝の顧問の先生が大爆笑しながら直し、灯台のイラストを書き説明してくださったお蔭で、本人はすぐにたのしく覚えていた(やれやれ)。

いまだに思い出し笑いがとまらない私と家人を前に「かえるの子はかえる、とびがたかを産まんかったなぁ、ぼくんちは」と言われ、ぐうの音も出ないトホホの夜でした。

オレノ・パン 

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

下鴨疎水、そして比叡山・紅葉便り

062_2

今秋はなかなか色づかない、と青もみじを見上げながら歩いていました、最近まで。

下鴨疎水。

朝夕がぐっと冷え込むようになった最近、ほんのり染まった紅葉のトンネルの下を歩いています。

紅葉は秋光のなかでこそ、輝きを放つと思います。

見上げる、葉裏からは透明な光。

これが葉表から眺めるとこっくりした色を愛でられる。

光の織りなす一瞬の美しさに見とれます。

069

琵琶湖の水の恵みをいただいている京都、疎水が作られた100年ほど前に桜や楓などもきっと植えられたのでしょうね。

073_2

疎水を東へ歩いて行くと鴨川の上流である高野川に出ます。

真ん前には錦色に染まる比叡山がゆったり山裾を広げ、山にかかる光と影が刻々と山の色を変えてゆきます。

きりっと冷えたクリアな空気が心地のよい季節になりましたね。

057

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月28日 (月)

学生の街で中華

045

京都大学近く、かつて百万遍にありランチタイムも夜も長い行列で学生さん地元の人に愛される中華料理のお店「華祥」は1年少し前に東大路通りを上がった田中里ノ前交差点に移転。

お店が広くなり、2階席にはテーブル席がゆったりと並ぶようになったけれど、道に溢れる長い行列は相変わらずの人気ぶりです。

この日のお昼はあんかけ焼きそば。

海の幸、豚肉、しゃきしゃきの野菜がたっぷりのあん、少しかりっとした麺にからむ人気のお昼メニュー。

さっくりしたから揚げとザーサイも。

166

このお店を最初に訪れたきっかけは、鶏ネギ中華そばがびっくりするほどおいしいから!と!と聞いたからでした。

細麺、あっさりしながらコクあるスープ、たっぷりの葱と鶏のハーモニー。

訪れるたびに家族の誰かしらが注文していて、この日も。

043_2

胡麻だれか醤油だれかが選ぶことのできるもっちり皮からジューシーな肉だねがじゅわんと飛び出す水餃子。

048_3

田口シェフは長年、ホテルで中華部門の料理長をされていらした。

京都のおいしいものをすみからすみまで知り尽くす、ホテルの名コンシェルジュの方から以前、「華祥のすごいところはきちんとした中華料理も庶民的なあじも両方たのしめちゃうところ」とおいしいメニューをいろいろ教えていただいた。

これからの季節は蟹を使ったメニューがおすすめ、と。171

華祥から南下したいちょう並木が黄金色に輝く京都大学では大学祭、11月祭が行われていました。

「ハゲタカ」の著者である真山仁さんの講演があるから聞きに行きたかったけれど、息子と一緒であきらめました、残念。

新聞記者出身で緻密な取材から生み出される次の展開が目も離せなくなる社会派の作品を書かれる真山さん、学生のなかでどんなお話をされるか、とても興味津々だった。

私が学生の頃の遠い遠い昔のこと。

私の通う大学にゴルバチョフ書記長(ゴルビー旋風が吹きキャンパスの中を車でパレードされた)やノーベル賞を受賞直後の大江健三郎さんが講演にいらした。

それぞれ、お話しされた内容が真摯であったことに加え、学生の質問から次々とはなしに膨らみが生まれていって、わくわくしたことを鮮烈に記憶している。

かしこそうな京大生にそっと混じり話を聞いてみたかったナ。

そんなわけでおいしかったのに、ちょっとため息をつきながら家路に着いた昼下がりでした。

華祥 京都市左京区田中里ノ内町41-1 075-723-5185

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月27日 (日)

哲学の道・紅葉便り

007_3

大勢の人が行き交うのもモノともせず、ぽかぽか温かな日射しを浴びひなたぼっこする犬、気持ちよさそう~

道沿いに建つおうちで飼われているらしく、首輪から伸びた綱はお宅の庭からずいぶん長く伸びていました。

この前鹿ヶ谷山荘へ出かけた晴れた日に、哲学の道で。

すごく観光地だけれど、地元の人の暮らしがすぐそこにあり散歩道として親しまれている道は四季の移ろいを感じられます。

013

手を伸ばせばすっぽり覆われるような春の桜並木の道、今はオレンジや黄の桜のひと葉ひと葉がひらひら舞い降りてきます。

もみじは少なめ、そのかわりたわわに実を結んだ南天が陽光を浴び輝いていました。

009_4_2

美しいのは椿。

いく種もの椿が見事に花こぼれています。

068

この辺りは寺社仏閣がたくさん。

慈照寺、法然院、金戒光明寺、真如堂、霊山徳禅寺、永観堂、南禅寺、安楽寺、吉田神社、聖護院、若王子神社…

哲学の道から東山山麓の方へ鹿ヶ谷山荘への道は山へ険しかった~

でも渓谷(?)にかかる山の景色に思わず感嘆。

020_3

018_4

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月26日 (土)

真如堂の紅葉便り・その2

123_4

江戸時代創建の真如堂の三重の塔はかわいらしい。

紅葉の時には、朱、オレンジ紅の雲海のなかにたたずみ、空にそびえる瓦屋根や鐘は銀杏の黄金色にもつつまれ、あでやかです。

120_2

本堂への参道には白菊が楚々と咲き乱れ、背景は見渡すかぎり錦色。

102

三重の塔をすぐ横に見上げながら歩く参道はもみじのトンネルです。

まだ紅だったり、ほんのり染まったり青葉もあり、見頃は来週頃かな。

ゆるやかな階段状の石畳が散り紅葉で紅に染まった美しさも素敵です。

12月、初冬の風景です。

今秋はゆっくり時が流れてゆきますね。

095_4

真如堂 京都市左京区浄土寺真如町82

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

真如堂の紅葉便り・その1

163

紅葉の美しさで知られ洛東にたたずむ真如堂の名で親しまれるお寺の正式名は真正極楽寺。

比叡山延暦寺を本山とする天台宗のお寺で900年代に開かれました。

東山へつづく紅葉の名所を歩く人も多いようです。

近くには金戒光明寺(黒谷さん)、永観堂、南禅寺、銀閣寺や哲学の道があります。

この数日で色鮮やかに街が染まり始めた京都。

真如堂もとてもきれいでした。

本堂も朱、橙でつつまれて。

143_2

ゆったりと散策できる境内は苔も美しく紅葉とのコントラストも美しい。

157

最近小さな一眼レフばかり持ち歩いていたのですが、ほんとうに久しぶりに大きいカメラとレンズを引っ張り出しました。

カメラを携えたムッシュやおじさまに、ほら今光が来た!チャンス!と声を掛けていただきながら久しぶりのレンズ越しに夢中。

162

どこへレンズを向けても美しかった~

151_2

そんな紅葉便りのはじまり、はじまり ♪

122_7

真如堂 京都市左京区浄土寺真如町82

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月25日 (金)

行ってきました、鹿ヶ谷にて五人展・その2

036_3

少し階段を登ると小部屋、小部屋というおもしろい構造の建物の鹿ヶ谷山荘。

作家さんごとに飾られています。

村田森さん。

下では大宅稔さんのコーヒーがいただけるスペースが広がっています。

039_2

佃真吾さん。

037_2

岸野寛さん。

035_2

新宮州三さん。

040_3

そして大宅稔さんが挽きたてのコーヒーをいれてくださいました。

055

ずらりと並んだ豆の特性を説明してくださり、クリアに澄んでいてあっさりしたコーヒー豆、エチオピアを選びました。

世界でもとても稀少、という豆も並んでいて自分のいただきたい好みを伝え選んでいただくことも。

048_3

岸野寛さんのうつわでお水をいただき、村田森さんのうつわでいただくコーヒー。

香り豊かで芳醇なあじわいを口あたりがやわらかでてのひらにすっぽりおさまるうつわでいただく、至福のひと時でした。

056

コーヒーをいただいたうつわ、ほっとしてやさしい気持ちになり欲しかったくらい。

044_4

グラデーションに染まるもみじの景色が一幅の絵画のよう。

そんなコーヒー席でした。

059_2

「鹿ヶ谷にて五人展」は、27日まで。

鹿ヶ谷山荘 京都市左京区鹿ヶ谷徳善谷町4-16
作家在廊日:期間中全作家在廊
問い合わせ先:KAFE工船 075-211-5398(火曜休)

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

行ってきました、鹿ヶ谷山にて五人展・その1

025_5

哲学の道から急勾配なんてもんじゃない、すごい坂道を息切らしながら登り辿り着いた鹿ヶ谷山荘。

けれど、振り返るたびに京都の街が見渡せ市内からそれほど遠くもないのに山里の風情が目の前に広がり、息切れはため息に変わりました。

028_2

1,2年ほど前にクローズされた鹿ヶ谷山荘は、京都寺町や東京青山にお店を展開される西洋民芸品、雑貨を扱うグランピエ商会の会長の方が古民家を2軒鹿ヶ谷のこの地に移築され日本料理店を20年ほど営まれていたそう。

和のしっとりした風情とエスニックな香りが融合して無国籍風のしつらえや家具が建物を彩っていました。

060_2

春は爛漫の桜につつまれる、という月見台に出ると錦色に染まる山がすぐ手の届きそうなほど。

さぁ、五人展へ。

033

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月24日 (木)

ガレとドーム~四季の花~

122_7

京都駅の「美術館「えき」KYOTO」で先週末から始まった「ガレとドーム~四季の花~」展へ行ってきました。

諏訪湖畔にたたずむ北澤美術館所蔵のガラス・コレクションが春夏秋冬にわけられ飾られている美術展、素晴らしかった。

春は可憐さ、歓びを、夏は灼熱、草いきれ、涼風、生命力の力強さを、秋は色づき、錦繍、結実を、冬は研ぎ澄まされた凍る空気、そのなかで人々が囲む灯りを、というふうに。

自然の花々や生き物をあらわした絵図、色、ガラスの質感や風合い、光や灯りのともった表情…

ガラスという世界に四季の情感や命が吹き込まれたような作品に森羅万象を感じ、ひとつひとつの作品に夢中で見入ったひと時でした。

083_2

アール・ヌーヴォーの世界屈指のコレクションや諏訪湖にちなんだ東山魁夷の作品を所蔵する北澤美術館は、夏によく訪れた好きな美術館。

妹家族と両親そして私たち家族で蓼科で集合し夏休みのひと時を過ごした息子が小さく毎日朝から寝るまで遊びに遊んでいた頃のこと。

鏡のように静かな諏訪湖の畔の美術館は、現実を忘れ、天上で奏でられる美しい世界にいざなってくれました。

そんなことも思い出しながら美術展の図録をめくると、今回も展示されていて家人の仕事場のデスクにピンで留めてある葉書のドームの「春草文花器」がありました。

これは、ミュージアムショップでリーズナブルだった一輪挿しガラスうつわ。

諏訪湖の美術館がなつかしく、買って帰りました。

089

ガレとドーム~四季の花~展 12月26日まで
美術館「えき」KYOTO

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

ジングルベル ♪

138

京都駅にクリスマスツリーがお目見え。

ジングルベル、ジングルベル ♪

オルゴールのクリスマスソングの音色が駅のアトリウムに広がっています。

エスカレーターの上で、途中のカフェ広場(?)、改札口にも駅の喧噪のなかに音色がふわりふわりと響き渡り、なんだか和み、歩みをとめてしまいます。

クリスマスツリーのそびえる駅大階段のところに立つと、駅構内のガラス窓の向こうに京都タワーが見え、とクリスマスツリーの競演(?!)

133

クリスマスソングを聴きながら京都タワー、冬らしいぴりっとした澄んだ空気だった日は青空に映え、きれいだった~

141

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月23日 (水)

伊賀の香りを京都で

097_7

伊賀焼きのふるさと丸柱で、現代作家のうつわが並ぶギャラリー「ギャラリー やまほん」さん。

この11月に京都の五条に「Utsuwa  Kyoto yamahon」をオープンされ、うつわ好きの人には嬉しい知らせです。

今日23日からは「福森雅武 土楽窯展」の催しが始まります(12月4日まで)。

12月3日(土)には糸井重里氏が運営する「ほぼ日刊イトイ新聞」のオリジナル土鍋の販売もされ、ほぼ日のスタッフ、「土鍋料理の本」を出されている陶芸家の福森道歩さんの調理実演、試食もあるそう。

五条通りに面したビルの3階、訪れるのが心待ち ♪

福森雅武  土楽窯展 11月23日から12月4日まで(11月23日、12月3日、4日作家在廊日)
Utsuwa Kyoto yamahon 京都市下京区五条通高倉角堺町21番地 jimukinoueda bldg 3F-301

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月22日 (火)

慈照寺、月待山、錦

134

雨上がりの青空が高く、頬を切る空気がぴりりと冷たい、そんな心地よい日だった昨日、慈照寺(銀閣寺)を訪れました。

月待山は、紅、朱、黄金色、黄緑に染まり、まさに山、錦!

今年私が目にした紅葉の色なかでいちばん鮮やかでした。

月待山を登ると、錦を纏った雲海に浮かぶ観音殿、その向こうに京都の街を一望できほんとうに気持ちがいいです。

深呼吸をたくさんしました。

117_4 
ビロードのような艶やかな苔むした道(毎日お手入れ大変だろうな)は、もみじの空につつまれています。

見上げるのは、満天星降る空。

107_4 
光を受ける照り葉、まばゆさの一瞬、一瞬をとらえたくなります。

104

147

黄金色や朱を背景に椿が境内のあちこちに咲き乱れていて、冬の足音を感じます。

凛とした椿、ふわりとした淡いピンクの椿、、、眺めているとこちらの心も顔もほどけてゆきそう。

鮮やかな色が重ねられた重厚な錦織りのような風情をあじわった東山でのひと時でした。

144

慈照寺 京都市左京区銀閣寺町

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月21日 (月)

晩秋の炎

105

創始が平安京の桓武天皇の頃に遡ることができる寺町通りにある下御霊神社。

旧建礼院門が移された表門をくぐると、ほんのりグラデーションに染まる秋色が迎えてくれました。

109

骨董屋さん、製茶舗や食べもの屋さんが軒を連ねる寺町通りに面しているせいか、絵馬に書かれた願いごとやメッセージの文字をそっと覗くと国際色豊かです。

107_3

この日は、夕方から行われるお焚き火の準備がされていました。

秋の収穫の後に、五穀豊穣に感謝し火焚串を焚きあげ、邪気を祓い万物招来を願う炎。

この季節の風物詩ですね。

112

下御霊神社 京都市中京区寺町通丸太町下る

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月20日 (日)

実りのあじ

091

「お母さんのおうち」の意味の名前の寺町通りのケーキ屋「シェ・ラ・メール」は、名前の由来の通り、季節の素材をふんだんに使い手作りのぬくもりを感じるケーキの並ぶお店。

毎秋に待ち遠しいのは、栗が贅沢に使われたマロンロールケーキ。

きめの細やかなふわりとしたスポンジ地に軽やかな生クリームをくるりと纏うのは、ころんとした栗。

それもさっくりめのひと切れに栗が仲良くふたつほど!

実りのあじを今秋もいただけ、嬉しかったナ。

シェ・ラ・メール 京都市中京区寺町通夷川上る 075-241-0765

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月19日 (土)

鹿ヶ谷にて五人展

020_4

1年ほど前に閉じられた鹿ヶ谷山荘は大文字山の麓にあり、京都の街を一望できるロケーション恵まれた京料理店でした。

見渡す限りの桜につつまれ霞む京都の街を眺めるテラス席は素敵だった、と母から今も時折聞きます。

その鹿ヶ谷山荘が1年ぶりに一般公開され、五人展ー岸野寛、佃眞吾、新宮州三、村田森、大宅稔ーが23日(水・祝)から27日まで催されます。

紅葉に染まる鹿ヶ谷山荘、五人展、たのしみ。

鹿ヶ谷山荘 京都市左京区鹿ヶ谷徳善谷町4-16
作家在廊日:期間中全作家在廊
問い合わせ先:KAFE工船 075-211-5398(火曜休)

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月18日 (金)

お得感あり、お昼蕎麦弁当

054_2

蕎麦屋「つるや」は、洛中、河原町通りから二本東に入ったところにお店があり、ひっそりたたずむこぢんまりした店構え。

けれどお昼12時のお昼の開店の頃は長い行列ができ、暖簾がかかると同時にカウンター席も座敷の2テーブルもあっという間に埋まってしまう人気ぶり。

そんなお店のお昼の人気ごはんは…

毎朝ご主人が打白いつややかな更科蕎麦は、きりっと冷たく歯ごたえのある食感。

上品なあじわいのだしとともに。

050

カウンターの向こうから聞こえる天ぷらを揚げる音に耳を澄ませ待っていた、からり、さくっとした海老、蓮根、茄子や万願寺唐辛子。

052_2

できたてほかほかのふんわりだし巻き卵、ひじき、香のもの、メインは揚げ出し豆腐のあんかけ。

かつおのたたきだったりかりっと焼かれ柚胡椒のきいた焼き鳥のこともありました。

051_5

蕎麦、天ぷら、だし巻きや日替わりのおかずの入ったお昼限定10食ほどのつるや弁当。

お重を開けるのがわくわく、ごはんとくだものがつき、お蕎麦は温かいものや大盛りを選ぶことができます。

すごくお得感ある充実のお昼弁当を目指し、暖簾がかかる前から並ぶ人も多いようです。

山野草や釣りがご趣味で静かな雰囲気のご主人とくるくるよく動かれにこにこ接客される奥様がもてなしてくださるアットホームな雰囲気のつるや。

暖簾をくぐりながら、ついただいま~、と言ってしまいそうになります。

049_3

つるや 京都市中京区土手町通夷川上ル鉾田町299-3 075-212-3561

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月17日 (木)

京都御所で、秋

043_2

昨日から京都はぐっと冷え込み、朝はこの秋初めて手袋をはめて歩きました。

午後は日なたがぽかぽかやさしいあたたかさでぬくぬく心地よく、そんな道を選び歩きました、京都御所で。

005_3

午後のシエスタの時間のように静かで、思い思いにくつろぐ人を眺めるのはなんともしあわせな気分にさせてくれます。

021_2

016_3

風がさぁーっと吹くと天から木の葉が羽根のように舞い降りてきて、思わず手を伸ばして葉を手のひらでキャッチしたくなります。

まるで映画のワンシーンのよう。

029_3

040_3

オレンジや朱の大きな傘のもとで賑やかに語り合う学生の人たち、そんなきら星のような秋のひと時が輝いて見えました。

025_5 

京都御所

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月16日 (水)

鴨川べりでドイツ文化にふれる・その2

022_4

鴨川べりでドイツ文化に触れることができる「ゲーテ・インスティトゥート」。

ドイツカフェ「カフェ・ミューラー」が併設されており、ドイツをあじわえます。

椅子やテーブル、照明はすべてドイツプロダクトのもの、食器もローゼンタール。

明るく軽やかな雰囲気の空間、滝のある日本庭園に面したテラス席もあり、図書室から持ってきた本を開きながらくつろぐこともOK。

カフェの名前は、京都賞を受賞した振付け師であり舞踊家であったピナ・バウシュが初演した舞台「カフェ・ミュラー」にちなんでいるそう。

実家がカフェレストランだったという彼女の踊りや身体言語を舞台の上で表現した作品、生涯亡くなるまで踊り演出し続けた生き方に魅了されてやまない人は今も多い彼女の世界を本を開き満喫したカフェでのひと時。

033

カフェでいただけるのは、黒い森のさくらんぼトルテ、フランクフルタークランツ、クッキー、ミュンヘンのダルマイヤーコーヒー、バイエルン地方の白ソーセージ&ブレッツェルやオリジナルのドイツビール…

029_3

パンやケーキは、岡崎にあるドイツパン屋「ベッカライ・ベルケオ・アルト・ハイデルベルク」のもの。

テイクアウトもできるるようです。

鴨川べりで気軽にドイツ文化、図書室で本を開いたり、カフェで、と時おり立ち寄ります。

025_6

ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川 京都市左京区吉田河原町19-3 

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月15日 (火)

鴨川べりでドイツ文化にふれる・その1

037_3

鴨川べりにある「ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川」は、ドイツ文化に触れられるところ。

ドイツ語教室、図書室、音楽や映画鑑賞、カフェもあります。

2階のヴィラにはドイツから招聘されたアーティストが滞在し、コンテンポラリーダンス、音楽会、展覧会などが随時催されています。

建物のなかの家具や照明などはドイツプロダクトのもの。

039_2

こぢんまりした図書室からは滝が流れ緑豊かな庭がのぞめる気持ちのよい空間。

少し前、池内紀訳カフカの「変身」を久しぶりに開いてみたら自分の記憶とまるで異なる内容、100ページほどに魅了され一気読みしました。

ある朝目覚めたらザムザが1匹の虫に変身している、というショッキングさにばかり以前は目がいっていたけれど、自分が変身していることをまったく不思議に思わないザムザとその家族の日常が描かれていたことに目が離せませんでした。

この小さな書棚にもカフカ全集やカフカ研究の一画があります。

41歳で結核で亡くなるまで生涯独身、仕事のかたわら生み出された作品はあえて発表されることもなく、カフカの作品がスポットライトを浴びるのは死後3,40年以上たってから。

この現代に作者がペンを取り書いたような斬新さに書棚に次々手が伸び、未来を予想するかのようなカフカワールドにしばし浸ったひと時でした。

041_5

024_4 

ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川 京都市左京区吉田河原町19-3

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月14日 (月)

かもがわ

014_2

川端通りの両側は春は爛漫、桜吹雪になる桜並木道。

その桜の下に降りれば高野川です。

樹は日ごとに朱やオレンジ色に染まり、葉をはらはら落としていて次の春に向かい冬支度中。

足元はこんなにかわいらしいピンク色のじゅうたんが広がっています。

017_5

大原の奥から流れてくる高野川と、雲ヶ畑の方から流れてくる賀茂川が下鴨神社の辺り、出町柳で合流して鴨川になる、ということは京都に来てから知ったことです。

鴨川と賀茂川、かもがわという字がこの合流より上と下で異なるんですね。

水に恵まれ、緑豊かな地が広がっていたこの辺り一帯は渡来人である鴨氏(加茂氏)が司っていたことが神社の名前や川の名前の由来になったとか。

水を治めるは世を握る、ですね。

先週、雲が青いキャンバスに浮かぶような晴天の日に。

遠くに稜線を描く山々は錦に染まっています。

そろそろ紅葉だよりにもみじマークが並び始めましたね。

019_3

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月13日 (日)

京の小袖ーデザインにみる日本のエレガンスー展

013

京都文化博物館で催されている「京の小袖ーデザインにみる日本のエレガンスー」展を観てきました。

桃山時代から江戸時代にかけての小袖の変遷を辿るかたちで豪華なコレクションが展示されている今回の催し。

今私たちが目にすることができるものは大切に受け継がれてきたものばかりで、身に纏った人も高貴な身分の人、貴族、武家、商家の人などに限られていたものでかなり特殊です。

現在のように機械もない手織りの布の衣服は一般の庶民のものであれば、大人が身に纏った後は子ども用に仕立て、その後は布団、座布団に、最後は布巾やおむつに、と最後の最後まで暮らしのなかで使い切られたものだから。

こうして今目の前にするのは、当時の最先端のモード、オートクチュールだったことがわかります。

とても精緻な刺繍が一面にほどこされた小袖、大胆で優雅な意匠、色合わせの妙、洒脱で遊び心にあふれたたくさんの小袖を前に、しばし時のたつのも忘れたひと時でした。

018_5

京の小袖ーデザインにみる日本のエレガンスー 12月11日まで(前期と後期で作品の入れ替えがあるそう)
京都文化博物館 京都市中京区三条高倉 075-222-0888

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月11日 (金)

TABERU 展

016_3
一乗寺の本屋「恵文社」は、すぐそばの野菜のおいしいお店に買い物に来た時にちょっとだけ覗くつもりがつい長居をしてしまう心地のよさです。

このお店独特の本のラインアップや並べ方は、誰かの頭のなかを奥へ奥へ探検するような親密さも感じられ、また訪れるたびに新鮮。

もうすぐ12月、店内はクリスマスにまつわる本-料理、手作りもの、絵本-、外国のカードやキャンドルが飾られ、かわいらしかった。

併設の「ギャラリー アンフェール」では「TABERU」展が催されていました。

食べるための道具である器と銘打たれた展示、作家さんのものー小野哲平さんや村田森さんなどなどー

白磁のとろりとしたお皿や土の風合いのある片口、黒磁の鉢、やきしめの角皿…

今すぐにでも湯気の立つ食べものやスイーツを盛られ手のひらに抱えてもらうのを待っているように並んでいるうつわを眺めているとおいしそう。。。

食べることは生きること、と書かれており、学生時代の先生が生きているうちにあと何回ごはんを食べるかと数えてみると意外と少ないです、と仰っていたことも思い出しました。

いちどいちどの食事は大切、ですね。

023_3

TABERU展 11月14日まで
恵文社 京都市左京区一乗寺払殿町10 075-711-5919

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月10日 (木)

職人ワザ・文化博物館にて

015_4

ある晴れた日の昼下がり。

煉瓦造りの京都文化博物館の建物のなかに入ると、ピアノの音色が立ちのぼっていました。

軽やかなタッチで奏でられるバッハの平均律クラヴィーア曲が美しく、素敵で思わず聴き入ってしまいました。

演奏は調律師の方、夕方からのコンサートのためにピアノの調整中でした。

ピアノという楽器は弦をハンマーヘッドで打つことによりひとつの音が生まれる打楽器の一面を垣間見たり、

高い天井の空間、大理石の壁、木造りの柱に音がどんなふうに広がり共鳴するのか、残響音のひとしずくが消えてゆくまで耳を澄ませたり。

ピアノという楽器から生まれる無限の宇宙を耳に、頭に持っている仕事がとても神秘的に映ったひと時でした。

また、博物館の玄関口の方では、伝統の技の実演、西陣織の機織りを目の前で見ることができました。

いちばんシンプルな織り方、と仰った平織りをリズミカルにされてました。

下に敷かれた設計図に従いひと糸ずつを重ね、やがてはたがいの糸色や風合いが響き合う帯になってゆく、という過程が先ほど耳にしたバッハの音楽ととても似ていると思いながら眺めました。

022_3

さて、文化博物館で催されている「京の小袖ーデザインにみる日本のエレガンスー」展を観ました。

京都文化博物館 京都市中京区三条高倉 075-222-0888

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月 9日 (水)

ヒルゲートで安野光雅展

039_3

寺町通りにある「ギャラリー ヒルゲート」。

画廊は故水上勉さんとゆかりが深く、表看板は氏の筆によるものだそうです。

昨日8日から「安野光雅展」が始まりました。

ギャラリーの真ん前は寺町のアーケード街でにぎやかなのだけれど、ガラスの扉を押し白い壁につつまれるこぢんまりした空間が広がります。

人ひとりがやっと通れる細い階段を昇る2階は、太い梁が剥きだしの屋根裏部屋のような細長い奥広がり。

1階の画まわりが見下ろせ、ちょっとしたカフェスペースもあり、中庭も眺められ、秘密基地にそっと入ったような気分になるわくわくさをあじわいます。

そこに大好きな安野光雅さんの絵が並んでいて心弾むこと!

ふわりとやさしい色彩で描かれたヨーロッパの街並み、日本の里山、どの額縁のなかもどこの国でも場所でもない、安野ワールド。

040_3

家へ帰ってきてさっそく安野さんの「旅の絵本」を広げています。

私が持っているのは、中部ヨーロッパ編、イタリア編、イギリス編、デンマーク編、そしてアメリカ編。

最初の本の中部ヨーロッパ編は、大学時代に先輩がプレゼントしてくれました。

大学から歩いてすぐの表参道に、落合恵子さんの営む子どもの本や児童書を専門に扱う本屋「クレヨンハウス」があり、そこで見つけてくれたものでした。

すぐに大好きになった安野光雅さんの絵を眺めるたびに、嬉しさで胸がいっぱいになった時のことを思い出します。

安野光雅展は11月20日(日)までだそうです。

ギャラリー ヒルゲート 京都市中京区寺町通三条上る 075-252-1161

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月 8日 (火)

クレメンティアで秋のあじ

106_2

季節の素材をあじわえ、気軽にいただける街のトラットリアのようなイタリアン「クレメンティア」。

若いシェフがひとつひとつの品、お料理に全力投球しているみずみずしさを感じられることが何よりも魅力。

ある少し前のお昼に訪れた秋のメニューは…

前菜、秋刀魚のオレンジソースをはさんだ香草焼き、南瓜や茄子のカポナータ、手作りのグリッシーニ、ふわりとさわやかなあじわいの洋梨のムース。

鳴門金時のスープはカプチーノ仕立て、バルサミコ酢のひとかけが甘さを大人のあじに。

いくどもおかわりしたくなる香ばしいローズマリー入りの自家製フォカッチャとともいただきました。

111_3

真烏賊ときのこのオイル仕立てのスパゲティ。

真烏賊のやわらかな食感とあまさ、そして烏賊の香りふんだんなソース、秋の海と山の幸の素敵なコラボ。

家人と息子が福井県で烏賊を釣ってくることが時折あり、そのクリアでまだ舌の上で跳ねるような新鮮さにみんなで夢中になっていたので、そんなことを思い浮かべました。

この真烏賊も福井の海で夜明けに釣られたばかりのものだそうです。

114_2

打ち立てのタリアタッレ、豚肉と九条葱と。

コシのある麺にソースをからめていただくおいしさよ!

116

パティシエでいらっしゃる奥様の作られるモンブランとジェラートに口福な食後のひと時。

以前はお店に立たれ素敵な接客をなさっていましたが、ご出産されたばかりなので朝にお店でデザートを作られるそう。

飴色に焼かれたブリュレのなかからバニラビーンズぎっしりの固いカスタードにスプーンを入れいただくスペインのカタルーニャ地方に伝わるお菓子カタラーナ、このお店のあじがわが家みんなが好きです。

120_2

チョコレートの生キャラメルとクッキーといただくコーヒーや紅茶。

次に訪れる時にはどんな季節のものがいただけるか、再訪がたのしみになりながらいつもお店を後にします。

121 

クレメンティア 京都市中京区間之町二条上る 075-231-5606

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月 7日 (月)

京都特B級グルメフェスティバル

026_4

11月5日(土)、6日(日)に平安神宮前の岡崎都市公園で催された「京都特B級グルメフェスティバル」へ昨日行ってきました。

全国のB級グルメのお店が軒を連ねる催し、京都では初めてだそうです。

岡山からは「津山ホルモンうどん」。

有名なお店、東隣の京都会館の方まですごい行列でした。

036_4

「あかし玉子焼ひろめ隊」の明石焼き。

京都へ来てから明石で知ったふわっとろっにおだし、の初めてのあじわい、食べたかったけれどこちらも長蛇の列、、、

029_4

京都の百万遍の「季節料理 門」のちゃんこうどん。

家人は学生時代にいちど行ったことあるかなという居酒屋さんだそう。

野菜とうどん、ぷりっとした鶏団子、おだしがおいしい、寒い時にいただいたらからだが温まりそう。

053

「伏見稲荷寿司ひろめ隊」の稲荷寿司。

少しあまめに味付けされたお揚げ、ごはんと黒胡麻のハーモニーがたのしかった。

030_3

新聞の土曜版で富士宮やきそば学会会長の渡辺英彦さんの記事とお箸にくるくると巻かれた焼きそばを見て、この催しに行ってみようと思った「富士宮やきそば」。

豪快に炒められていました。

コシのある麺、並んで食べました。

037_2

「絶品!豚の串焼き」は豚肉自体がジューシー、炭で焼かれた香ばしさとともに豪快に頬張りました。

055

福島の「浪江焼麺太国」、京都四条大宮の「フルーツパーラー・ヤオイソ」のフルーツサンド、滋賀の近江牛肉巻きおにぎり、黒ひげバーガー…

すごい人と熱気、どこも行列でたぶん半分も見られないまま退散、行列苦手で、、、

でもちょっと散策した後、秋の空気を吸いながらみんなでおしゃべりしながら食べる、というのは気持ちいいですね。

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

霧雨の岡崎疎水で

058_3

昨日、映画「8ミニッツミッション」を観た後、ぽつりぽつりと小さな水の輪が広がる岡崎疎水で。

東山連山に霧がかかり、墨絵のような山の風景を眺めながら朱の欄干の橋を渡りました。

おもしろい映画でぐいぐい夢中になった2時間ほど、繰り返される8分間に目を凝らし、いく層にもパラレルワールドが広がり、と展開に頭をぐぐっとなんだか使いほっとしたかった時の霧雨の外気、心地よかった。

黄、オレンジ、朱に染まった岡崎はしっとりした風情でした。

070

オレンジ色の灯りがこぼれていた京都府立図書館の前は黄金色。

024_3

祇園の白川疎水へとつながってゆく疎水べりもほんのり染まっていました。

018_5

さてこの後、平安神宮前の岡崎都市公園へ向かいました。

映画の秋、束の間の紅葉歩き、の次は食欲の秋!

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月 6日 (日)

窓がたのしみ

050_2

揺らぎのあるガラス窓いっぱいに広がる桃色の枝垂れ桜を眺めるのが毎春心待ちな京都府庁旧本館の建物。

数日前、黄金色がひらひら舞い降りるしっとりした窓の前でたたずみました。

明治のルネッサンス様式の建物、クラシカルな香りにつつまれます。

059_2

毎春、秋、歩いてすぐの京都御所の一般公開と同じ頃にこちらも一般公開されます。
(京都御所は今日6日までの公開、京都府庁旧本館は13日まで)

今回は建物がミュージアム空間、彫刻やオブジェ、花々が彩り、音楽演奏、ダンスパフォーマンスなどが行われています。

こんな空間で体験するアート、なかなか素敵です。

056

048_3

京都府庁旧本館 

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月 5日 (土)

京のいけばな展 今日から

053

今日、明日、下鴨神社の境内が秋の花で華やかに彩られます。

国民文化祭のイベントのひとつで「京のいけばな展~世界遺産に生ける~」。

昨日、通りかかったらちょうどいけこみの最中でした。

045_2

朱の回廊が秋色に染まり、神楽殿も。

京都で紅葉のトリ、といわれるゆっくりめの紅葉がたのしめる糺の森は、秋光を受け美しい森でした。

067_3

七五三のご祈祷を宮司さんにあげてもらっているかわいらしい姿にも出会いました。

日に日に秋の風情を感じる季節、素敵な週末を!

068

下鴨神社 京都市左京区下鴨泉川町59

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月 4日 (金)

植物園大茶湯

017_4

北山の府立植物園で昨日、大茶会「植物園大茶湯」が催されていました。

京都で今催されている国民文化祭のイベントのひとつで、豊臣秀吉が開いた北野大茶湯のようにだれもが自由に参加することができ、たのしむことのできるひとり一人が主役の茶会、という趣旨。

松栄堂さんの聞香が体験できたり、煎茶、薄茶、ハーブティー、スコーンとともにいただく英国茶…

さまざまな茶席が設けられていました。

019_4

高校生の茶道部のおもてなしがあったり。

034_3

大きなくすの木の並木道トンネル下でのお茶席は心地よさそう!

秋晴れの休日、自然につつまれ気軽にたのしめるさまざまなお茶席。

こんな催しがまたあったらいいな、と思いました。

041_4

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

植物園の初秋

001_2

木の葉を踏みしめる季節がやってきた、と思いきやこの数日は身軽な格好がしたくなるような夏日が戻ってきた、そんな昨日、北山の府立植物園で。

植物園を歩けば、秋を探したくなります。

芝生広場では菊花展が催されていました。

011_2

012_3

息子と黄金色の扇葉に頭までうずくまって遊んだ大銀杏の木もまだ黄金色までは遠く、心もち黄色がかった黄緑色。

039_2

今は朝、まわりをぐるりと歩き賀茂川へ出てしまうけれど、小さい頃息子とほぼ毎日のように訪れていた植物園を久しぶりに歩きました。

小さな森を歩く気分があじわえ、秋はどんぐりや落ち葉拾いに夢中になったものです。

昨日は前を通りかかったら大茶会「植物園大茶湯」が催されていて、ちょっと立ち寄りました。

037_2 

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

薬師寺大宝蔵特別公開 秋展

071

薬師寺大宝蔵特別公開展が催されていました。

春と秋に催されるようで、今回は13日まで。

上の写真は、国宝である吉祥天画像、日本で現存する吉祥天画像の最古のもの。

長らく薬師寺境内の鎮守八幡宮の社殿内に安置され、正月に行われる吉祥悔過の本尊であったようです。

吉祥悔過…罪を懺悔し、災いを祓い五穀豊穣と国の安泰を祈るというもの。

ふっくらした顔立ちで唐の美人画の影響が見られる天女のような姿に、いにしえから人々が行ってきた祈りの行事を思い浮かべたくなりました。

そしてこの小さな木造りの聖観音像、柔和な表情をたたえ愛らしい姿に歓声をあげたくなるほどでした。

073

家の最寄りの地下鉄駅から近鉄乗り入れの電車を選べば乗り換えなしに揺られているうちおよそ1時間後には大和路に降り立っている。

074

なんと非日常の世界があっという間に開けることか。

067

そんなわけでちょっと地下鉄で遠出、大きな旅気分。

心をふっくらさせ、京都へ帰ります。

063_2

薬師寺 奈良市西ノ京町457 0742-33-6001

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月 3日 (木)

玄 ふたたび

089_2

友人のリクエストで「玄」へふたたび訪れました。

この前私は訪れたばかりなのに、、、と友人は遠慮がちだったけれどでも熱烈なリクエスト。

私はこの研ぎ澄まされた蕎麦、繊細な蕎麦はすごくオススメ、自分もいくどでもいただきたいから大歓迎!と喜び勇み予約しました。

とろんとろんのねっとりした蕎麦がきはスプーンで掬い山葵、少し甘辛い醤油たれとともにいただきます。

もっちり濃厚で、蕎麦の香りふんだんに、今までいただいたことのない蕎麦がきは今でも思い出すとまた食したくなるクセになってしまうあじわい。

蕎麦豆腐は雲丹のせと湯葉のせ。

きりっと冷えつるりとした絹のようななめらかさ、弾力ある食感、雲丹、湯葉、山葵、大徳寺納豆の塩み。

いくらでもするりするりと入ってしまう。
086

085_4

音楽家でもあるご主人が毎日配合を変え、打ち方も変えられる蕎麦。

バッハの旋律を奏でるように蕎麦をお打ちになられるのかな、なんてちょっと想像してしまいます。

繊細で洗練されたあじわいのせいろ。

080

蕎麦のうまみを豊かにあじわえる田舎蕎麦。

082_3

この蕎麦湯毎日いただきたいなー、のとろりとした蕎麦湯。

083_2

予約の取りづらいお店、次はもうなかなかチャンスはないから、なんて言いながら時空けずにまた口福のひと時を過ごしました。

096

玄 奈良市福智院町23-2 0742-27-6868

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月 2日 (水)

薬師寺 ふたたび

056

大和路、西の京の薬師寺へ。

天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を祈願し建てられたお寺。

同じ駅に降り立ちながら先に訪れた唐招提寺が、金堂の力強さ、仏像の荘厳さを感じながらも境内が緑豊かで心和み親しみ深く歩くのとはまた雰囲気ががらりと異なる薬師寺。

広い平らな境内に金堂や講堂が整然と建ち並び、朱の異国情緒感じる建物、エキゾチックさもあじわいながら歩きました。

061

白鳳時代の聖観音像が静かに微笑みをたたえる姿に出会える東院堂。

062_2

雲ひとつない晴れ渡った空をバックに。

065

風が吹き抜け心地よい金堂には薬師三尊蔵が祀られています。

優美な姿に手を掌わせました。

薬師三尊蔵の台座にはインドのおはなし、ペルシャの蓮華文様、中国の四神、遠くはギリシアの葡萄唐草文様が浮かび上がり、絹の道シルクロードを伝わり奈良の都にもたらされた文化を感じることができます。

059_2

平城創建当時の姿を伝える唯一の建物、東塔はこれから発掘解体工事、まだ眺めることができました。

064_2

白鳳期は、飛鳥の都から奈良に遷る過渡期。

そんな頃の新しい時代への期待やみなぎる力が溢れているような薬師寺。

野分の風情につつまれていました。

069

薬師寺 奈良市西ノ京町457 0742-33-6001

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

2011年11月 1日 (火)

ふたたび唐招提寺

052

京都へやって来た友人にどこへ行きたい?と尋ねると奈良、大和路のリクエスト。

唐招提寺、薬師寺をゆっくり歩きたいということで先週唐招提寺をふたたび訪れました。

皐月の風に吹かれながらうちわまき会の光景をいつか眺めてみたいね、などとおしゃべりしながら、

051_3

金堂の盧舎那仏坐像、千手観音立像、薬師如来立像の前で天平の風が吹いてくるような悠久さをあじわったり。

049

息子と訪れた時よりほんのり染まった秋に出会いました。

045

照葉。

040_3

初冬さえ感じるようなかわいらしい花にも出会いました。

037_2

土塀があらわれると大和路だ、と思ってしまう、石蕗と。

030_3

朝9時頃の朝のすがすがしい光に洗われ、ねこじゃらしも透き通るように映りました。

萩、秋桜、土塀の道を辿り薬師寺へ向かいました。

054

唐招提寺 奈良市五条町13-46 0742-33-7900

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

|

« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »