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2011年6月17日 (金)

天平の甍を訪ねて

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奈良、西ノ京の唐招提寺を訪れました。

「ハート型のうちわをまかはるかわいらし行事があって初夏を告げてくれ、緑豊かな境内に伽藍やお堂があって歩いているだけでも和むよ~、仏像もみどころ満載、とってもおすすめ!」

(うちわまきは舎利殿から小さなハートのうちわが撒かれる5月中旬頃の行事、蚊を団扇で払って差し上げようと法華寺の尼僧が供えたことが始まり)

と友人に素敵ポイントや仏像の素晴らしさを教えてもらい、訪れるのを心待ちにしていました。

唐の高僧であった鑑真和上が開山したお寺。

たび重なる辛苦、失明にも屈せず12年の歳月をかけ渡日した鑑真、そのまわりの僧たちのことが描かれた井上靖さんの「天平の甍」を思い起こさずにはいられません。

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端正で簡素な美しさに静謐さ感じる建物のなかは曼荼羅の世界。

授戒伝律の寺としての背筋を伸ばしたくなる凛としたたたずまい、でも緑が滴るように豊かでどこを歩いても気持ちのよいこと!

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お堂や伽藍が奥に点在する土塀沿いを緑の大きなトンネルにすっぽり覆われて歩き、境内の奥まったところにあるのは開山御廟。

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鑑真和上の眠る廟、初夏には故郷・揚州から贈られた瓊花が可憐な花を咲かせるそうです。

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廟の中には鳥の囀りが響き渡り静かで、こぢんまりした池があったり、ふかふかビロードのような苔むした道は見上げる杉の道があったり。

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天平の頃の人の一心な情熱をひたひたと感じ身が引き締まり、この潤う緑に心が溶けてゆく、そんなひと時でした。

大好きなお寺になりました。

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唐招提寺 奈良市五条町13-46 0742-33-7900

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

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