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2010年11月20日 (土)

白と黒の世界

ずいぶん前に足を運んだ京都駅の「えき美術館」で催されている「ブリューゲル版画の世界」。
シュールで印象深い美術展だったのでもういち足を運びたいな、と思っているうちにもう終了目前 (涙)。

入り口への道、角度により見えるものが変わるしかけ。
この人は、蛙と背中合わせだったかナ。

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ブリューゲルの版画は、肉筆であるかのような細密画で繊細なタッチ、光と影に彩られている白と黒の世界はやわらかであったりシャープで辛辣であったりとても雄弁。

聖者を誘惑するこのおどろおどろしい魔物に釘付けになってしまう「聖アントニウスの誘惑」の作品もあれば、のどかな風景画、農民の祭りの風景が描かれたものもある。

ブリューゲルのあまりにも多面な内面を見るようでした。

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当時の農民の生活や子どもの遊戯が描かれている画は私たちにとても馴染み深いもの。

この美術展の監修は、ブリューゲルの画から子どものあそびや農民の風習の研究で知られる西洋美術研究者である森洋子氏。

文字資料として残されているこのが少ない(識字率が低かったから)人々の暮らしを画を読み解くことにより、考察してゆかれた森洋子氏の本はとてもおもしろいです。

そんなわけで、とても興味深い展覧会でした。

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ブリューゲルの版画の世界 (クリックすると音がでます)11月23日まで
美術館「えき」KYOTO

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

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