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2010年9月 7日 (火)

江戸のオートクチュール

182

以前に美豊の2階で衣桁に掛けた江戸時代後期の小袖。

小袖は、袖口が小さいきもの、の意で江戸時代は上層階級の女性たちのあいだで纏われました。
白生地をどんな色に染めるかから始まり模様を決め、染め、刺繍など注文主の意向を聞きながらつくっていったオートクチュールだった小袖。
着る人の容姿や趣味趣向に合わせてつくられた世界にひとつだけのきものは手間のかかった贅沢なものでした。

茶道具や和歌を散らした模様は風流さや高い教養を感じさせてくれたでしょうし、たった一瞬の季節しか纏うことができない模様は贅を尽くした富とおしゃれを満足させるものだったのでしょう。

この小袖は、流れるような秋草が浮かび裾に波模様や唐松があしらわれており王朝の香り漂う模様。
とても繊細な柄ゆきの模様はすべて白で描かれ、色は刺繍であらわされており、模様がくっきり浮き立つ華やかな小袖です。

纏っていた人は、菊の季節しか纏えないものを着られるかなり高貴な人、おしゃれ心に満ちていたのではないでしょうか。

時代を越えた美しいものは、美豊のものづくりの原点のひとつとなっていっています。

美豊ホームページ http://homepage3.nifty.com/bi_ho

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