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2008年9月29日 (月)

仕掛けびと

昨夜からしとしと静かな雨が降り始め今朝も雨模様の京都、ひと雨ごとに秋が深まっていくことを感じる今日この頃ですね。

さて、この前訪れた京都国立美術館は今月13日から「「生活と芸術ーアーツ&クラフツ展」ウィリアム・モリスから民芸まで」の開催中です。

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展示はまずイギリスから。

教会のステンドグラス、家具や椅子(マッキントッシュの系譜などもあり椅子好きの人にはたまらない展示かも)、服飾やファブリック、テーブルウェアなどが生活空間をいくつも再現し展示してあり、「アーツ&クラフツ運動」の信念、日常生活の中にある美しかいらない、の言葉を納得させてくれるもの。

続いての日本のコーナーの必見は柳宗悦らが昭和初期に建てた「三国荘(みくにそう)」の再現。

柳氏の収集品や濱田庄司、河井寛次郎、黒田辰秋らの作品で飾られた室内はひとつひとつ目を凝らして眺めたくなります。

手仕事の良さを見直しに全国を訪ね歩いたという柳氏の運動は、「用の美」を見出したと言われており、今もその精神は理想ともされるもの。

イギリスと日本、離れているようで方向性の似た民芸運動を生活空間を再現したりして観られた展示会、たくさんの作品数と充実度、会期中にまたゆっくり訪れたいなー。

いつもある吹き抜けにそびえる大階段がない、と思ったら1階入り口はショップに。

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ウィリアム・モリス柄のグッズややきものなどが。

京都国立近代美術館は催しごとに今回はどんなところから攻めて観せてくれるのか、ワクワクさせてくれる美術館。

ある時はひとつの切り口から豊かに広がる世界を目の前に、ある時は作家の生涯を辿ることで作品に生き生きした息吹を、ある時は制作過程を、という具合に。

まったく無知であっても時にはあまり興味なくてぶらりと訪れても帰る時には高揚感や感動や豊かさをもらえ、この美術館の仕掛けびとにいつも感嘆し興味を持ちながら美術館を後にします。

「生活と芸術ーアーツ&クラフツ展」 11月9日まで 京都国立美術館

clip 10月11日(土)18時開演、美術館1階ホワイエにてコンサート。

「美術館で聴く木管楽器の響き」「モリスから影響を受けたホルストの音楽」という題目。

入場料無料、秋の夜長のコンサート、きっと素敵だろうな。

club 鳥の丸文様名物裂柄の帯地です。

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落ち着いた色味の織り帯、女の方の名古屋帯に、男の方の角帯にも。

中国やインド、中近東から渡来した染織品に由来する名物裂文様、

名物裂っていろいろな文様があってたのしいですね。

美豊にて。

美豊ホームページ  http://homepage3.nifty.com/bi_ho

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